内容説明
七〇年安保沖縄闘争は日本革命運動史上最大の闘いだった。日帝は六九年四・二八闘争に破防法を発動し、ブント中核派の幹部を逮捕した。ブントはこの一撃で崩壊し分裂抗争に走った。潜行したさらぎ議長は七・六内ゲバにより重傷を負い逮捕されたが、保釈後地下軍を組織し反撃を開始した。以来二〇年にわたり政治警察の追求に耐えたが、病魔に犯され生命の危機に瀕するなか再び逮捕される。獄死に最後の誇りをかけるさらぎを党派を超えた人々の抗議が救い出し、治療が可能となった。病状は依然楽観を許さない状態であるがさらぎの不屈の闘いは今なお続行中である。今なお破防法弾圧と闘いつづける満身創痍の革命家が残された生命の力をふりしぼり編み綴った血の叫び。
目次
1 破防法を許さない各界からのアピール(今に生きるさらぎ破防法裁判闘争;「結社の自由」にこそ現下の治安攻撃の焦点;反治安法闘争の現在と今後の課題 ほか)
2 破防法の違憲・違法性を鮮明にする破防法三審の闘い(第一審再開公判冒頭意見陳述;破防法裁判(東京地裁)第六〇回公判
破防法裁判(東京地裁)第五九回公判 ほか)
3 破防法裁判で被告は何を訴えたか(破防法裁判(東京高裁)第四回公判・尋問
寺西裁判官の告発に寄せて―国家の司法権力は何故に告発の決起を恐れるか
我が破防法闘争の戦友久保井拓三よ静かに眠れ ほか)
著者等紹介
さらぎ徳二[サラギトクジ]
1929年生まれ。日本青年共産同盟を経て日本共産党に入党。50年分裂で所感派に属し武装闘争。55年離党。全学連・共産同とともに60年安保闘争を闘う。66年第二次ブント再建。68年第八回大会議長。69年四・二八闘争で破防法攻撃を受け20年潜行。現在も破防法裁判被告
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。