内容説明
グローバリゼーションが急速に進行し、世界の均質化が進むなか、自我を形成できず、他者、そして自分自身への無関心に閉じ込められる子供たち。あるいは狂暴な衝動に捉えられる子供たち。不運な子供たちの精神の回復のために、今、「学校」や「教育」はどう変わるべきか。公共空間と「知」の復権。
目次
第1部 教育の政治空間(教育改革における新自由主義のレトリック;膠着するフェミニズムと教育における社会責任;教育労働論から教師の仕事をめぐる象徴闘争論へ―教育実践への覚醒せる沈潜の果てに ほか)
第2部 現代教育理論の展開(公共的想像力の育成からみた現代教育理論のパラダイム転換;教育に対するテロリズム―フーコー権力批判のアポリア;権力・意味・アイデンティティ―アメリカ合衆国の批判的教育社会学 ほか)
第3部 大学の変貌と知の可能性(戦後思想史と大学―戦後学生精神史覚書;スペース変革の政治学―変容する大学空間への異化戦略;マシーンとしての「研究」―科学・技術と知的営為 ほか)
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- 「元の理」の神学