内容説明
沖縄は火にかけた鍋である。その中の水は沖縄本来のものであり、そこにあとから本土産や中国産の材料が投げこまれたのだ。鍋を焚いている火は島津であり、日本の政府であり、アメリカの軍政府である。
目次
第1部 沖縄の歴史(沖縄の歴史を読む;沖縄闘争―その歴史と展望 ほか)
第2部 戦争・安保・基地・国家(ローカル政府からの異議申立―国家の問題としての日本・沖縄;虚偽としての冷戦と日米安保 ほか)
第3部 「南島」の思想(「南島」の思想;南のざわめき・他者の眼差し―沖縄文学の可能性 ほか)
第4部 1969‐72年 沖縄闘争の中から(火にかけた鍋=沖縄;沖縄=国家を越える無限旋律 ほか)