内容説明
アメリカ合衆国は多種多様な文化を背景にした人々によって、歴史的に形成されてきた国家である。本書に収められた論文の多くは、「多文化社会アメリカ」という観点から、人種、ジェンダー、などにおいて異なるグループが、各時代、各地域において、どのような生活をし、どのような価値観をもち、どのように社会を構成してきたのか、そして歴史の経過とともに、各集団が互いに対立、協調しながらアメリカ社会にいかに統合されてきたのか、について歴史的に考察することを試みたものである。アメリカの多様性や、その統合の問題が、いかに政治、法、思想、社会運動に反映されてきたのかに注目することによって、アメリカ社会の特徴や問題点が浮かびあがり、アメリカの様々な姿が明らかになる。
目次
総論 アメリカ史という舞台
第1章 黒人女性と教育
第2章 ジェンダー
第3章 現代社会論
第4章 パサージュ
図書紹介
著者等紹介
石原圭子[イシハラケイコ]
東京、港区麻布生まれ。1983年都立西高を経て東京大学文学部西洋史学科卒業。1991年東京大学大学院総合文科研究科を経て、アメリカ・ウィスコンシン州立大学歴史学部大学院卒。M・A(修士)取得。1992年東海大学平和戦略国際研究所、文明研究所助手、講師。1998~99年アメリカ・ハーヴァード大学研究員。2001年4月東海大学(総合教育センター)助教授。国立お茶の水女子大学講師(現在)。国立埼玉大学大学院講師(2000年)
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