出版社内容情報
不朽の名作『トリスタンとイゾルデ』で語られている愛の姿をユング心理学の視点から読みとき、現代人の心の成熟と男女間のよりよい関係を模索する。女性心理のユング心理学的な分析。
内容説明
ロマンティック・ラブとは何か。不朽の名作『トリスタンとイゾルデ』物語に描かれた愛の姿を、ユング心理学とタオイズムの視点で読みときながら、われわれ現代人にとっての新しい愛のかたちをさぐる。
目次
『トリスタンとイゾルデ』物語の出典とその英訳版について
女性読者のために
神話について
第1部(物語;ブランシュフルール;悲しみの子;意識の島々、神の海;剣と竪琴)
第2部(物語;葡萄酒の意味;薬草の葡萄酒;金髪のイゾルデ;歴史のなかの愛の媚薬;知謀と力)
第3部(物語;内なる世界の女王;松の木陰の裏切り;モロアの森での4年目)
第4部(物語;謎と矛盾;大地のイゾルデ ほか)
結論(白いバイソンの霊の女;聖母マリアの鐘の夢;人間的愛について)