出版社内容情報
古代から人間をとらえて放さない“悲劇”には神秘と謎がある。ギリシャ悲劇から始まって多数の名作戯曲を読み解いて、真の悲劇とは何かを考察し、人間存在の神秘と謎に挑むポストモダンの悲劇論。悲劇は死なない。
内容説明
永遠の悲劇なるものを求め、その「隠れた原因」(シークレット・コーズ)に迫り、人間存在の神秘と謎に挑む、新しい悲劇論。
目次
1 姿なき笛吹き―アインシュタインとオイディプス
2 愛―ソポクレスの『アンティゴーネ』とアヌイの『アンティゴーヌ』
3 情念―『ヒッポリュトス』『フェードル』『楡の木陰の欲望』
4 死―『ハムレット』『ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ』
5 限界状況―『リア王』『ゴドーを待ちながら』
6 待つこと―『三人姉妹』『海へ行く騎者』
7 最後の審判―『建築師ソルネス』『貴婦人故郷に帰る』『セールスマンの死』
8 路上と岩の上―『イージー・ライダー』『縛られたプロメテウス』
9 神秘な調べ―悲劇の喜び
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