感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
紙狸
18
2020年発行の増補改訂版。体裁はムック。戦後西ドイツの再軍備の過程を丹念に記述している。対象は敗戦直後から1980年代まで及ぶ。戦後西ドイツの歩みを巡っては、外交、内政、文化、経済と様々な分野の本が出ているが、軍事についての類書は乏しいのではないか。西ドイツがNATOの最前線に位置し、ワルシャワ条約機構と対峙していたが故に、通常戦力の分野での防衛力強化に努めたことがよく分かる。図版類の出典が明記されていないのは残念。英文の参考書籍を紹介した「読書案内」は親切だ。2023/03/03
