内容説明
90年代、バンドマンの裏側―。まだ何者でもない21歳の「僕」は、人生に翻弄されながら自らを賭け、やがてアメリカへと流れつく。生き延びるために転がり続ける、半自伝的青春小説。
著者等紹介
TSUTOMU IBUKI[TSUTOMU IBUKI]
上智大学を除籍後、三三歳で渡米し、カリフォルニア州バークレーのコミュニティ・カレッジで創作を学ぶ。現在は英語教育に携わりながら執筆活動を続けている。本作がデビュー作となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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二戸・カルピンチョ
25
誰に読ませるでもない手紙のような作品。こんな葛藤や心の機微というのは、誰しも心や記憶に刻まれているのではないだろうか。冒頭の章から読み進め、不穏な予感の答え合わせが続く。だよね、そうだよね、おバカ、と50に近くなった私は思う。主人公が隣にいて、それで借りた手紙を読ませてもらってる感覚だから、隣の主人公に「よく頑張ったね」と伝えたくなる。シリーズ人間3にして、創刊のことばにはっとさせられた。2025/12/27
げんなり
3
主人公の住んでるところが吉祥寺だったりして、なんだかすごい親近感を持って読む。三角公園なんて、直ぐ近くだし。 章ごとにタイトルがあるので、短いお話が続く連作長編のような感じかなと思いつつ、はじめの作品を読んで感じたもの凄い不安感、いったいここに何があるのか?、というある意味ミステリーのような興味をエンジンに読み進める。 吉祥寺、バンド、なんだか自分のことのようなエピソードもあり、半ば以降はとても面白く読む。ただし、最初のシーンとの整合性はとれてるかなとは思った。 でもまあ、人生悪いことばかりではないよ!2025/11/30
もと坊
1
若き自分への鎮魂歌。N美のファム・ファタールっぷりが逆に清々しい。おかげで業にならずにすんだのかも。 そして出てくる曲がとにかく渋い。平成のバンドマンのデカダンぷりがまた懐かしく、しっかり臭う。2025/12/27




