出版社内容情報
世界の建築家から尊敬を集める、たった一人の日本人。
博多・ホテル イル・パラッツォ、門司港ホテル、小樽ホテル、デザイナーホテルの魁はすべて葛和満博からだった。
アルド・ロッシに博多のホテル イル・パラッツォ、門司港ホテル、ナイジェル・コーツに小樽ホテル、ザハ・ハディッドに札幌のバーのデザインという仕事を与えたデベロッパー・葛和満博。その全仕事とその生涯をかけた事業「店舗銀行」の誕生とその命がけの取り組みを描く。
本書は、2020年に刊行された『ドキュメンタリー「店舗銀行」葛和満博―全仕事』に、最新の事例や情報を加えた完全版である。
「店舗銀行」とは、「店舗(造作付きの新装店舗)」を、定額家賃で貸す仕組みで、一つの店舗に対して「所有者(=資本家)」と「経営者(=店主)」を別個に存在させ、経営者は、店のオーナーとしてすべての決定権をもって自由に経営手腕をふるうことができる。すなわち、店舗力と店舗経営者の人間力を掛け合わせて飲食店を成功へと導くシステムである。葛和が取締役会長を務める株式会社ジャスマックは、自社が運営する繁華街の商業一等地のビル内で、その店舗づくりのノウハウを活用し、売上歩合は一切ない定額家賃で貸し出しを実施してきた。
本書初版が世に問われた2020年から5年――。コロナ禍によって、飲食店業界は特に過酷な経済環境にさらされることになった。そうした状況のなかで、「店舗銀行システム」の社会的意義はさらに大きくなっている。完全版と銘打つ本書は、94歳となった葛和自身の生涯と全仕事を振り返りながら、改めてその意義を問う一冊である。
【目次】
序章 満州からの引揚者が戦後の東京で夢見たものは
第1章 飲食店直営からスタートし、「店舗銀行システム」にたどり着く
第2章 福岡の街にデザイナーズホテルが建つ
第3章 札幌・すすきのに湯けむりが立つ
第4章 長崎の思案橋にランドマークが建つ
第5章 全国展開、さらに海外へと広がるジャスマックの理念
終章 ジャスマックと「店舗銀行システム」が描く未来



