内容説明
東アジアの女性雑誌を広く同時に見渡した時、浮かび上がる女性たちの文化生産と連帯の可能性。雑誌から浮かぶ国際的な問題に対する意識、文化生産への寄与、そして雑誌が生成した女性たちの関係性。3つの問いを中心に積み上げられた、国境と言語を越えた共同研究の成果。
目次
第一部 規範形成・参照と差異化(植民地期朝鮮の女性雑誌における「日本語」と読者としての朝鮮女性―『我々の家庭』と『家庭之友』にみられる「諺文」と「日本語」のはざま;台湾における女性雑誌と文学圏域の形成―『台湾愛国婦人』と『台湾婦人界』を中心に;制度/運動のかなたの「母性」―『婦人戦線』における植民地と産児制限/調節)
第二部 ネットワーク生成の装置(女性ジャーナリストたちの社会運動―全関西婦人連合会機関誌『婦人』におけるネットワークの生成;女性雑誌と一九三〇年代アジアにおけるシスターフッドの形成―中国女性雑誌『女子月刊』を手掛かりに;植民地朝鮮における女性解放と身体政治―社会主義系女性雑誌『女人』の産児制限関連記事を中心に;左翼女性雑誌と商業女性雑誌の連続と不連続―『働く婦人』における戦略的実践;戦時「留東婦女」と日本女性知識人との対話―『婦女生活』と神近市子主宰『婦人文藝」)
第三部 雑誌文化と戦時の力学(戦前日本婦人雑誌空間における〈アジア女性〉との出会い―一九三五年から一九四五年の『主婦之友』『婦人倶楽部』から;インターナショナル・フェミニズムから帝国のフェミニズムへ―『輝ク』における日中女性の連帯とその変節;日中YWCAの葛藤と模索―機関誌『女子青年界』『女青年』の言説を通して;一九三〇-四〇年代満洲の女性雑誌と戦時下の女性規範―『女性満洲』を中心に)
著者等紹介
星野幸代[ホシノユキヨ]
東京都生まれ。名古屋大学大学院人文学研究科教授
飯田祐子[イイダユウコ]
愛知県生まれ。名古屋大学大学院人文学研究科教授
孫知延[ソンジヨン]
慶熙大学日本語学科教授、グローバル琉球・沖縄研究所長
呉佩珍[ゴハイチン]
台湾高雄市生まれ。国立政治大学台湾文学研究所教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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