内容説明
東京・杉並の住宅街にある「okatteにしおぎ」は、「食」をテーマとした会員制のパブリック・コモンキッチン&スペースとシェアハウス。そのオーナーである著者は、夫の急死や東日本大震災を経て「家を開いて使い合う」ことに興味が湧き、三世帯で暮らした自宅を還暦目前に増改築して「大家さん」に転身した。多様なメンバーと共に運営することでの「面倒くささ」はありつつも、それを超える楽しさが生み出されているこの場の不思議なおもしろさを「コモンズ」という概念で読み解く著者は、まちから暮らしと生業が失われ「自立が孤立に転化している時代」の処方箋としても有効だと考える。自身の「家と家族の記憶」や終活とも重ね合わせつつ、コモンズから始まる風通しのよい世界へと「旅」してきた著者の思索と実践の記録。
目次
第1章 okatteにしおぎ共創記―「まちのコモンズ」の10年(私の家の話―都会の三世帯住宅をどうする?;二つの出会いで「まちに開かれたシェアハウス」計画が始動 ほか)
第2章 okatteゼロ―「家と家族」の記憶をたどる(原体験としての祖母の家;風通しのよい家は「他者を拒まない」 ほか)
第3章 okatte大家のコモンズ論―実践と研究の往復から(コモンズって何?;コモンズという最適解―大切な宝を維持するために ほか)
第4章 コモンズの終活―進化と継承を目指して
著者等紹介
竹之内祥子[タケノウチサチコ]
okatteにしおぎオーナー。株式会社コンヴィヴィアリテ代表取締役。上智大学大学院文学研究科博士前期課程修了。立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科博士前期課程修了。1983年、夫と共に株式会社シナリオワークを設立。2005年、夫の急逝後は代表取締役に。シングル子育てをしながら、大手広告代理店などをクライアントとして、リサーチと消費者インサイトをもとに商品開発やコミュニケーション戦略立案を手がけ、2020年、次世代にバトンを渡す。2015年、祖父母の代からの自宅をリノベーションして、「食」をテーマとした会員制パブリック・コモンキッチン/スペース&シェアハウス「okatteにしおぎ」をオープン。okatteにしおぎで「コモン実家」の「コモン祖母」として、風通しのよい暮らしを提供しつつ、野生のコモンズ研究者として、70代を楽しみたいと思っている。‐able society(エイブルソサエティ)研究会代表。ソーシャルデザインフェス実行委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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