出版社内容情報
生成AIは、単なる高性能な検索エンジンでも、便利な文章作成ツールでもない。それは、我々自身の知性のあり方を映し出し、その輪郭を明瞭に示し、「人間とは何か」という、哲学が古来問い続けてきた根源的な問いを、今までにない切実さをもって私たちに突きつける、巨大な「鏡」なのである。
本書は、この新しい鏡と、三人の人文分野の探求者が、それぞれの現場でいかに向き合い、格闘し、そして対話したのかを記録した知的な冒険の書である。
AIを、単に「使う」べき道具としてではなく、共に「遊ぶ」べき対話相手として、さらには「デジタル空間における知の巨人、ソクラテス」として捉え直す。その戯れと対話の先に、何が見えてくるのか。本書は、そのスリリングな思考のプロセスそのものを、読者と共有しようとする試みである。
【目次】
はじめに
序章 対談「知性の未来、遊びの精神」(島田裕巳×斎藤哲也)
第Ⅰ篇 AI時代の知的生産術
第1章 私というメディアの進化―ワープロからAIまで(島田裕巳)
第2章 作家の仕事はこう変わる(島田裕巳)
第3章 ライターは生成AIをどのように活用しているのか(斎藤哲也)
第Ⅱ篇 AIと戯れる―人文知の新たな地平
第4章 知的遊戯のすすめ―AIとの戯れ(島田裕巳/斎藤哲也)
序 なぜ今、AIと「遊ぶ」のか
第1節 知のシミュレーターとの対話―架空の対談と文学の書き換え
?賢者の召喚――ソクラテスはイーロン・マスクをどう問うか
?文豪の憑依――『走れメロス』を芥川と村上春樹、フォークナーが書き直すなら
?批評のシミュレーション―柄谷行人はAI文学をどう読むか
第2節 孤独な快楽から思考のデュエットへ―音楽と趣味の世界
?架空の音楽鑑賞会―キング・クリムゾンとベートーヴェンを聴く
?オーディオの仮想試聴―耳を持たない評論家
第3節 NotebookLMという巨大な遊戯場
?耳で聞く批評と議論 /
?スライド作成の快楽
?「知の攪拌機」としてのNotebookLM
結語 遊びの精神が拓く、人間とAIの共進化
第5章 宗教学的対話とデジタルのソクラテス(島田裕巳)
序 新たな対話の時代の到来
第1節 中立性と客観性の鏡としてのAI―宗教学的視点から
?人間的対話の隘路―結論ありきの問答 /
?感情なき対話者の誕生
?宗教学者の理想像としてのAI
第2節 思考の外部に立つパートナー―哲学的視点から
?あらゆる思想の外部へ
?倫理の淵を覗き込む
?デジタル・ソフィストとの対峙
第3節 共同制作と創造性の地平
?創造性の新たな源泉
?対話の果てにある自己発見
結語 謙虚さと警戒心をもって
第Ⅲ篇 AIの根源へ――いつもそこにライプニッツがいた
終章 ライプニッツの夢、あるいはAIの未来(黒崎政男)
序 なぜ今、ライプニッツなのか?
第1節 デジタル革命の深層―すべてを0と1にする思考
第2節 300年早い予見者、ライプニッツ
第3節 偶然か、必然か―スピノザとの対決
第4節 決定論的カオス―予測不可能な必然
第5節 ライプニッツの偶然論―世界の深淵に触れる
第6節 生成AIは「知性」か?―機械が言葉を生む仕組み
第7節 ライプニッツの夢―普遍記号論と生成AI
結語 人間とは何か―知性の砦が揺らぐ時代に
あとがき
内容説明
ベストセラー宗教学者・島田裕巳(『0(ゼロ)葬』)とカリスマ編集者・斎藤哲也(『哲学史入門』)、そして哲学とコンピュータ・テクノロジーが結合した社会をいち早く予見したカント哲学者・黒崎政男(『哲学者はアンドロイドの夢を見たか―人工知能の哲学』)、三人三様の語りの行きつく先は、AI脅威論、お金儲けに役立つマニュアルの書には留まらない。AIと真に共生してゆく道へといざなう導きの書。
目次
対談「知性の未来、遊びの精神」(島田裕巳×斎藤哲也)
第1篇 AI時代の知的生産術(私というメディアの進化―ワープロからAIまで;作家の仕事はこう変わる;ライターは生成AIをどのように活用しているのか)
第2篇 AIと戯れる―人文知の新たな地平(知的遊戯のすすめ―AIとの戯れ;宗教学的対話とデジタルのソクラテス)
第3篇 AIの根源へ―いつもそこにライプニッツがいた(ライプニッツの夢、あるいはAIの未来)
著者等紹介
島田裕巳[シマダヒロミ]
1953年生まれ。宗教学者。東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。放送教育開発センター助教授、日本女子大学教授、東京大学先端科学技術研究センター特任研究員を歴任
斎藤哲也[サイトウテツヤ]
1971年生。人文ライター・編集者。東京大学文学部哲学科卒業。人文思想系を中心に、多くの書籍の編集・構成・執筆を担当する
黒崎政男[クロサキマサオ]
1954年生。哲学者。東京女子大学名誉教授。東京大学大学院哲学専攻博士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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colocolokenta
鴨長石




