内容説明
精霊・鬼・化物・幽霊の正体を明かす。昔話・伝説・世間話・都市伝説の全分野で怪異伝承論を展開した民俗学者の主要論考集。
目次
怪異伝承と都市伝説(「一寸怪」の素姓;未来を予言する「件」;都市型妖怪「口裂け女」;ニャンバーガーは猫の肉;東京発「狸の偽汽車」)
怪異を語る昔話(一眼一脚神の消息―「山姥と桶屋」の素姓;「女房の首」の話―町の昔話;昔話の鬼;隠岐の化猫譚)
怪異伝承と民俗(七不思議とは何か;世間話と「こんな晩」;「子育て幽霊」の来る夜―胎児分離習俗を巡って;「百物語」の位置―話の場とその設定;もうひとりの「ザシキワラシ」)
著者等紹介
野村純一[ノムラジュンイチ]
1935年、東京生まれ。國學院大學文学部卒業。同大学専任講師、助教授を経て、1981年に教授。2000年4月に口承文芸学研究の業績により、紫綬褒章受章。2007年6月20日逝去。正五位瑞宝中綬章受章。著書に『野村純一著作集』全9巻(清文堂出版)、『昔話伝承の研究』(同朋舎出版、第7回角川源義賞)など。共編に『日本伝説体系』全17巻(みずうみ書房、第44回毎日出版文化賞特別賞)など
大島廣志[オオシマヒロシ]
1948年、東京生まれ。國學院大學で野村純一の指導を受け、口承文芸学を学び、全国各地の昔話を記録する。昔話、伝説、小泉八雲、近代における外国昔話の受容と展開、現代伝説の分析等についての論文がある。現在、昔話勉強会「大島塾」、「四季語りの会」主宰。NPO法人「語り手たちの会」理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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