感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐倉
15
民俗学者である及川祥平氏が成城大学で担当した卒業・修士論文をまとめたもの。『現代の怪異譚における身体』本間朱音は『新耳袋』『山怪』で身体部位について言及されるものを抜き出して分析する。『新耳袋』では体験者の描写では目が多く、現れる怪異は何らかの部位が具体的に現れるなどシリーズにおける視覚優位の状況を指摘する。接触が意外と少なくその中で一番多いのが肩というのは意外。『現代ザシキワラシ考』谷原颯月は座敷童子の現れる松林閣での聞き取りやメディア露出を調査したもの。家に憑くモノからマスコットへの変化が興味深い。2025/01/06
しろねこ
0
新耳袋とか洒落怖スレとか余りにもリアルタイムでキャッキャしてたものが一回り以上下の年齢の方の研究対象になるんだなあ…となかなか感慨深いものがあるな…2025/03/09