感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ
134
子どもの頃は、現実では難しいことも挑戦したいと希望を抱くもの。すべてを叶えることはできないけど、本に触れてみるとその頁に記された物語から想像が膨らんでいく。誘われるままに読み進めていけば、見える景色は果てしなく広がり、未来への懸け橋になるのかもしれない。命懸けの体験も安全なままに、戻れない過去を歩き、未来を夢見ることもできる。私も読書をするようになって、少年のように多くの希望を積み重ねることができるようになれて、本当に良かったと思う。人生が彩り豊かになり、数多の物語の引き出しがこれからを支えてくれるから。2025/05/18
もちこ
19
空を飛ぶことを夢見るルーカスは、本を読めばどこへでも行けることを知る。 本の世界に夢中になって入り込んでいくルーカスの気持ちが、すごくよく分かる! どんどん本を積み上げて、誰の声も聞こえないくらい高い場所にいってしまう。 でも最後には、「ママとはなそう!」と、ママの腕の中に飛び込んでいくところがかわいい!2025/05/27
ふじ
13
本読みに目覚めた少年をファンタジックに描いた絵本。所々に名作オマージュがあるのも本好きには嬉しい。こんなに引っかかりなくストレートに本の虫になる子ってどれくらいいるのかな?#NetGalley2025/05/22
遠い日
6
スペイン発。 本を読むことで広がる可能性の全てがここにありました。 ママが導いてくれた本への世界をルーカスは「飛ぶこと」を求めることから足を踏み入れ、次第に本そのものの世界に没頭していくようになる。その姿にわたしは自分の読書の遍歴を重ねていました。 このママがすてきだったのは、決して答えや反応を急がなかったこと。ルーカスが自分で気づくまで、好きなだけ本を読ませてあげたこと。 本の世界ではどこへでも時と空間さえ超えて飛んで行ける。だから、本を読むことをわたしもやめられない。本ってやっぱりすばらしい!2025/07/02
たくさん
3
私が小さい頃憧れたのは電車の運転手だった。近くへ電車を観に行った。図鑑を買ってもらってずっと眺めていたし大人向けの鉄道雑誌を買ってもらってめちゃ難しいものがあることを知り、わかるところだけ何度も読んでは深い世界を知って毎日を過ごしていた。ある時はクリスマスプレゼントにゲームソフトを頼んだら、水滸伝全巻が次の日に枕元に置いてあった。主人公のルーカスは当初の得たいものから逸れたけど、案外逸れていなかったことに気が付き、感謝する。 そんな愛情を感じた人が、この世に多く生まれますように。#NetGalleyJP 2025/07/10
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