感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ
146
紅白の帽子にお洒落なブーツを履いている印象的なキノコカエルの絵本は、生きづらい社会との付き合い方を教えてくれる。オークランドの芸術家、メイベル・イークエイの絵は、眺めているだけで幸福感が増していく。原書は"The Little Frog's Guide to Self-Care"ことばって気持ちを伝えることができるけど伝わるって難しくて、自分の気持ちもわからなくて、ずっともやもやしていたりする。砂時計を見つめたり、野原の白い花を数えたりして、わたしの時間を大切にしてね。そんなやさしいことばがあふれている。2025/04/06
えみ
41
キノコカエルという何とも奇妙な生き物には、今しょぼくれているわたしに与えてほしい全てが集結されている。毎日疲弊している大人たちのための大人の絵本。うまく自分の内に溜まった澱を発散できない人向けの思いやり溢れるメッセージ。絵は勿論だけど、文字は読むより見る、そして心に浸透させる。というのがこの絵本による正しい処方の仕方なのかもしれない。キノコカエルという耳に残る名前に目を引く姿、ユーモアで可愛くて…そんなキノコカエルが寄り添うメッセージを贈ってくれる。どんなことがあっても、明日もけろりと生きていくために!2025/07/29
anne@灯れ松明の火
18
新着棚で。キノコも、カエルも、好き(イラスト的に)だが、それが合わさっているのは新鮮! だが、うるうるした目で、ヒールの靴を履いていて、ちょっと戸惑った(笑) 絵本というか、自己啓発本? 精神科医Tomy先生が「人生をささえてくれる、すてきな友だちがほしい? それならキノコカエルがいるわ」と推薦しているそうだ。一気に読むのも良し、毎日ひとつずつ読むのも良し。心が弱っている時に、けろりと生きていきたければ、開いてみるのも良いかも? 2025/06/07
ふじ
14
精神科医Tomyさんが推薦文を書いていたので手に取りました。絵本ジャンル扱いだったけど、それよりかは読みやすい自己啓発書に挿絵がついたものと考えた方がいいかも。どストレートなメッセージで構成されているので、絵本コーナーにあったら浮いちゃいそう。病院の待合とか、保健室とかにどうだろうか。#NetGalleyJP2025/06/02
遠い日
6
やさしいことばで日常を生きる極意を伝えてくれるキノコカエル。大きなおめめは、物事をよく見るために。優雅な脚線美の足は軽やかに日々を飛ぶために。そして、その足にいろいろなすてきな靴を履いているのは、このキノコカエルのこだわり。それだけでキノコカエルが自分の好きなことを大切にしていることがわかります。つらい日も好きな靴を履くことで心を鼓舞したり、慰めたりしているのでしょう。もちろん心楽しい日には好きな靴は、背筋が伸びるアイテムとなりうるでしょう。けろりと生きる。いいですねえ!たくさん元気をチャージできました!2025/05/05