内容説明
ジェンダーの“鍵”で文学の新たな扉をひらく。「ジェンダー」を縦糸に、「社会」・「宗教」・「身体」・「芸術」を横糸に、文学の新たな問題系を浮き彫りにする。
目次
1 文学×ジェンダー×社会(漱石研究とジェンダー(二宮智之)
吉屋信子の行刑制度への抵抗と共感―少女達の死と「外地」へ向かう男達―(奥村尚大) ほか)
2 文学×ジェンダー×宗教(宮沢賢治「〔残丘の雪の上に〕」稿の生成/試論―書簡下書群252abcの読みをとおして―(島田隆輔)
禅話としての『春琴抄』―隔絶と超越―(倪楽飛) ほか)
3 文学×ジェンダー×身体(谷崎潤一郎「細雪」における妙子像の検討―「純潔」規範の受容をめぐって―(熊尾紗耶)
三島由紀夫「鍵のかかる部屋」論―サディズムをめぐる男と女の攻防(中元さおり) ほか)
4 文学×ジェンダー×芸術(花田清輝「かげろう紀行」試論(板倉大貴)
失われた唄を求めて―村上春樹「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」論―(阿部翔太) ほか)
著者等紹介
二宮智之[ニノミヤトモユキ]
比治山大学現代文化学部准教授
九内悠水子[クナイユミコ]
比治山大学現代文化学部教授
中元さおり[ナカモトサオリ]
山口大学人文学部大学院担当講師
大西永昭[オオニシヒサアキ]
松江工業高等専門学校准教授
有元伸子[アリモトノブコ]
広島大学大学院人間社会科学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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