内容説明
ランドスケープアーキテクトとして活躍する戸田芳樹氏と、作庭家重森三玲氏に入門し桂離宮をはじめとする名園の調査に携わった庭園作家の野村勘治が、「つくり手」の視点で古典庭園のデザイン意図とデザインに至った背景を解説したものです。豊富なビジュアルと細部にわたる用語解説により、一般の方にも理解しやすい編集となっています。
目次
第1章 龍安寺庭園の謎を解く―天皇の陵墓を守る龍の庭(枯山水とは何をさしているのか;龍安寺の歴史 ほか)
第2章 鶴亀石組の意味と表現―鶴亀の先に何が見えるか(鶴亀蓬莱思想の発祥と展開;西芳寺庭園の鶴亀石組の間に見せた建物 ほか)
第3章 小石川後楽園の3つのテーマ―能の世界・旅の風景・中国への憧憬(小石川後楽園の歴史;小石川後楽園のテーマとデザインの意図 ほか)
第4章 小堀遠州の生涯と作品―綺麗さびを巡って(小堀遠州に対するリスペクト;小堀遠州の生涯 ほか)
著者等紹介
戸田芳樹[トダヨシキ]
ランドスケープアーキテクト/株式会社戸田芳樹風景計画。1947年広島県尾道市出身。東京農業大学造園学科卒業。東京・京都で庭師の修行後、アーバンデザインコンサルタント(代表黒川紀章)を経て、1980年株式会社戸田芳樹風景計画設立。シンプルでダイナミックな空間でありながら、暖かく柔らかい空気の味付けと、こまやかなディテールの作品を創り続けている。1989年東京農業大学造園大賞、1995年修善寺「虹の郷」で造園学会賞を受賞。2014年茅ヶ崎市景観まちづくりアドバイザー、2019年ランドスケープアーキテクト連盟会長就任
野村勘治[ノムラカンジ]
庭園作家・庭園研究家/有限会社野村庭園研究所。1950年愛知県出身。東京農業大学短期大学卒業。庭園研究家重森三玲に師事。作庭のかたわら桂離宮他名園の実測は百数十庭を数える。(有)野村庭園研究所代表。名古屋城二之丸庭園など古庭園の復元整備に関わる。2017年東京農業大学造園大賞受賞。京都林泉協会会長、日本庭園学会理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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