内容説明
「ばか、死ね、出ていけ」知事の怒声が響く茨城県庁。副知事の秘書がパワハラを苦に自殺。その報告書は非公開。地域の政財界を牛耳る高齢男性たち。だが議会に野党はほとんどおらず、地元メディアは御用達。…民主主義はどこへ?
目次
第1章 県職員の悲鳴
第2章 保守王国イバラキとは
第3章 地域メディアの生きる道
第4章 生徒たちを追いつめる「教育改革」
第5章 何のための高校教育なのか
第6章 イバラキを変えるために
著者等紹介
小林美希[コバヤシミキ]
ジャーナリスト。1975年茨城県生まれ。ひたちなか市立東石川小学校、勝田第三中学校、茨城県立水戸一高、明治学院大学法学部(中退)、神戸大学法学部を卒業。株式新聞社、毎日新聞社『エコノミスト』編集部(契約社員)を経て、2007年よりフリーに。就職氷河期世代の雇用問題や保育、医療・介護がライフワーク(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Mark X Japan
5
最後の著者の主張には、同意できない部分もあります。県庁と教育についてが、本著の本丸でしょう。著者の出身高校やが県立高校付属中だけではなく、定員内不合格は県教委相談やミスマッチなどについても、情報を集めたり取材すべきではないでしょうか。それらを差し引いても、茨城県の政治についての貴重な一冊でしょう。2025/08/14
くーまん
1
茨城を台無しにしたという知事。パワハラで秘書を自殺に追い込んだという副知事。 このような輩を世に出してしまった数十年前の高校教育にこそ問題があったのではないか? 知事、副知事、著者の出身高のOB教員が、恥も外聞もなく、今の教育について偉そうにコメントしているが、自己反省はないのか? 知事選を前に、売れることだけを狙った出版のように私の目には映る。 ルポ コバヤシ:健全なジャーナリズムが消えていく…。2025/08/09
水戸っぽ
1
副知事秘書自殺の件は、胸が痛みました。一方で、知事も副知事も著者自身も同じ高校出身の中高年ですが、知事や副知事を非難しつつ、「昔の母校は良かった」と主張していることに、論理矛盾を感じます。同校のOB教員の偉そうな発言も酷い。こんな人物を世に出しておいて、反省はないのでしょうか?その他の証言も、同校の校長を除き匿名ばかりで、信ぴょう性も?です。2025/08/04
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