内容説明
〈10.7〉以後、私たちは共犯者となった―。パレスチナ大量虐殺を目の当たりにしながら、世界は沈黙したままでいいのか。欧米中心主義的な「理性」を徹底批判し、〈知〉を再構築する。故E・サイードの同志で思想的継承者のハミッド・ダバシが見出した新たな「抵抗」の可能性。
目次
欧米はいかにイスラエルを「再発明」しているのか 2023.10.28
イスラエルのプロパガンダ主要10点を論駁する 2023.11.12
「川から海まで」のスローガンを取り戻す 2023.12.2
米国の大学キャンパスにおけるパレスチナ支援活動を弾圧するシオニストの努力が無駄に終わる理由 2023.12.20
イスラエルの対ガザ戦争にはヨーロッパ植民地主義の歴史全体が含まれている 2023.12.29
ガザのおかげでヨーロッパ哲学の倫理的破綻が露呈した 2024.1.18
対ガザ戦争は、パレスチナ解放神学と福音派シオニズムの対立を浮き彫りにする 2024.2.5
評論家たちはいかにフランツ・ファノンの遺産を歪曲しているか 2024.3.5
ヘーゲルの人種差別的哲学がヨーロッパのシオニズムに与えた影響 2024.3.15
米国大統領選―バイデンとトランプは殺人コインの表裏である 2024.4.3
フランチェスカ・アルバネーゼを恐れるのは誰か? 2024.4.10
イランの反撃はイスラエルに警告を与えたが、焦点は依然としてガザにあるべき 2024.4.25
欧米はパレスチナの教育に対するイスラエルの攻撃に直接責任がある 2024.5.9
米国大学キャンパスにおける抗議運動―エドワード・サイードは、この瞬間を大切にしたことだろう 2024.5.20
ヒラリー・クリントンは大学キャンパスの抗議という潮の変わり目がもつ倫理的な力を理解できない 2024.6.10
ガザでのジェノサイドは国外イラン人の反対制派の終焉をいかに決定づけたか 2024.6.27
老化したバイデンとリベラル帝国主義の危機 2024.7.9
ドナルド・トランプ暗殺未遂はアップルパイ並にアメリカ的だ 2024.7.17
バイデンと同じくカマラ・ハリスはイスラエルの大量虐殺に全面賛同している 2024.8.8
コリー・ブッシュが人種差別と植民地主義の勢力に立ち向かった 2024.8.22〔ほか〕
著者等紹介
ダバシ,ハミッド[ダバシ,ハミッド] [Dabashi,Hamid]
米国コロンビア大学教授。専門は中東研究・比較文学。「イランのサイード」と称される。1951年、イラン南西部アフヴァーズ(イラク隣接州の州都)生まれ。76年、米国ペンシルベニア大学に留学、博士号を取得(文化社会学とイスラーム学)し、89年より現職
早尾貴紀[ハヤオタカノリ]
東京経済大学教授。パレスチナ/イスラエル研究、社会思想史。ヘブライ大学客員研究員(2002‐04年)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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