内容説明
気候変動が猛威をふるいつつある現在の地球。脱炭素を中心とした気候変動対策は待ったなしの課題だ。日本政府の脱炭素に向けた目標設定、省エネや再生可能エネルギーの普及に向けた手段、原子力発電との関係など、より多くの市民が情報を共有して議論に参加していくことが求められる。40名を超える第一線の研究者による提言の書。
目次
第1章 総説(日本の二〇三〇年目標はパリ協定の1.5℃に不整合 1.5℃適合政策に向けて今、日本NDCを改訂再提案しよう―今の計画はtoo little,too late;日本の二〇三〇年目標はパリ協定の1.5℃に不整合 温暖化のリスクと1.5℃に抑える道筋―1.5℃目標達成には真のトランジションが必要 ほか)
第2章 個別政策(電力システム改革 まっとうな電力システム改革への仕切り直しを;電力システム改革 電力システム改革の行方 ほか)
第3章 原発と気候変動(原発と気候変動 気候変動対策としての非合理性、革新炉;原発のコスト カーボン・ニュートラルのために脱原発を ほか)
第4章 政策決定過程(政策形成に係る課題 政策決定にインパクトを与える市民の参加と熟議を;気候正義 気候正義とシステム・チェンジの実現を ほか)
第5章 気候危機脱出法の成立に向けて(気候危機脱出法(仮称)の成立に向けて
キャンペーン趣意書 今こそ、まっとうな日本の気候政策を創ろう 二〇二四年四月吉日 ほか)
著者等紹介
西岡秀三[ニシオカシュウゾウ]
1939年東京生まれ。東京大学機械工学科卒、工学博士(システム工学)。1980年代より国立環境研究所、地球環境戦略研究機関で地球温暖化の影響・抑止・政策研究に従事
藤村コノヱ[フジムラコノエ]
認定NPO法人環境文明21代表。東京工業大学大学院博士課程修了(学術博士)。環境教育のパイオニアとして会社設立。1993年、環境文明21の設立に関わり、2018年より代表。中環審委員等歴任
明日香壽川[アスカジュセン]
東北大学東北アジア研究センター・同大学院環境科学研究科教授
桃井貴子[モモイタカコ]
明治学院大学社会学部卒業。オゾン層保護の環境NGO職員、衆議院議員秘書、全国地球温暖化防止活動推進センター職員を経て現在、気候ネットワーク東京事務所長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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