内容説明
仕事・人生・学問に生かせる大きな教養。「若い時の苦労は買ってでもせよ」「山よりでっかいシシは出ん」「沈黙は金」「生きてるだけで丸もうけ」…これが仲野教授にかかると?目からウロコの「座右の銘」解説30本。
目次
第1幕 座右の銘、よりすぐり
第2幕 座右の銘すなわち人生
第3幕 座右の銘がとまらない
第4幕 こんな座右の銘は好かん!
第5幕 座右の銘をお寄せください
第6幕 深遠なる座右の銘問題
著者等紹介
仲野徹[ナカノトオル]
1957年大阪・千林生まれ。大阪大学医学部医学科卒業後、内科医から研究の道へ。ドイツ留学、京都大学医学部講師、大阪大学微生物病研究所教授を経て、2004年から大阪大学大学院医学系研究科病理学の教授。2022年に退官し、隠居の道へ。2012年日本医師会医学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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trazom
99
先生の本は、ほぼすべて読んでいるが、ホントに楽しい!そして勉強になる。前半に15の名言が紹介されるが、それ以上に、後半の「こんな座右の銘が好かん!」というのが、天邪鬼の仲野先生らしくて特上。「努力は人を裏切らない」「成らぬ堪忍するが堪忍」などが俎上に。結局、座右の銘は殆ど参考にならないが、先生のユーモアたっぷりの巧みな文章に酔い、また、稀代の読書家である先生の推薦本を知って、心地よい読後感。先生の本当の私的座右の銘は「怒られたら、とりあえず謝る」「厚意には甘える」の二つだとか。ほんまにおもろい先生や。2024/05/06
Mc6ρ助
18
世の中、金言箴言に満ち満ちている。その中でこんなところに引っかかってはなんなんだけど、裏金な人々やら上級国民やら起訴されなければなにをやってもよい人たちってば、なにを考えて生きてるんだろうと爺さまには不可思議でしょうがない。『開高健の言葉を紹介する。それは「位高ければ務め重し」だ。ノブレス・オブリージューノブレスは貴族、オブリージュは義務だから、貴族には義務が伴うという意味の言葉開高的翻訳である。(p21)』2024/07/16
スプリント
12
思えば座右の銘はその時々で適当に答えていたことを思い出した。 参考になる座右の銘もあれば著者が指摘したとおり当たり障りのない座右の銘もありました。2024/08/21
coldsurgeon
10
語り口が好きな仲野善教授の座右の銘に関わるエッセイ。個々人にいくつかの座右の銘はあるのだろうが、端から見れば、?マークがつくことがある。そんな思いを著者は代弁してくれる。警句といわれるものの中には、出典が分からないものがあるだろうに、それを提示してくれているのがありがたい。AIに語らせるのも面白い。楽しく読み飛ばすことができた。2024/05/18
カエル子
9
「あの山本義隆の言葉」が良いな~。「あの」って言われても知らん人だけど笑。「自分の頭で考え、自分の言葉で自分の意見を表明できるようになる」ためにわたし達は勉強するんだ、そうなんだ。「座右の銘は自分宛」が大事な心がまえだとわたしも思う。だから若い頃から密かに大事にしている自画自賛系の座右の銘があるけど誰にも言わない笑。著者が主観で、実はスゴイ人たちが残した「座右の銘」とされてるアレコレに頷いたり、いちゃもんつけたりし続けて、読者も頷いたり笑ったりできる一冊。ふつうに勉強になりました。2024/10/26
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