内容説明
「もしみんながかんぺきだったらせかいはつまらないものになってしまいますね」―。散歩に出かけたゴッホが惹かれるのは、ユニークな顔立ちな人や、木の根っこなど、みんなが絵の題材にしないものばかり。ひまわり畑では、枯れて地面に落ちているひまわりを大事に拾って持ち帰り、あの有名な絵が描かれます。みんなが見過ごしがちなものに美しさを見つけたゴッホの「ものの見方」を通して、自分だけの視点を育める絵本。
著者等紹介
ストック，バーバラ［ストック，バーバラ］ ［Ｓｔｏｋ，Ｂａｒｂａｒａ］
１９７０年、オランダ生まれ。ハーグの写真学校を経て、ジャーナリストとして働いた後、漫画家・イラストレーターとして活躍。２００９年、オランダの優れた漫画家に贈られるＳｔｒｉｐｓｃｈａｐｐｒｉｊｓを受賞。２０１２年に出版された、ゴッホの晩年を描いたグラフィックノベル『Ｖｉｎｃｅｎｔ』（日本語版は『ゴッホ 最後の３年』／花伝社）は２０カ国以上に翻訳され、世界的ベストセラーに。本作『ゴッホとひまわり』（原題：Ｖｉｎｃｅｎｔ ｅｎ ｄｅ ｚｏｎｎｅｂｌｏｅｍｅｎ）は、初の児童書
川野夏実［カワノナツミ］
東京外国語大学外国語学部卒業、京都大学大学院人間・環境学研究科修了。在学中、二度にわたりオランダのライデン大学オランダ学科に留学。以後、オランダに暮らす。フリーランスの日本語教師をする傍ら、オランダのグラフィックノベルを日本に紹介する活動をしている（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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ほんわか・かめ
13
翻訳者のあとがきが良い。ゴッホを現代に連れてくることで、私たちにより身近に感じて欲しいという意図だったとは。《もしみんながかんぺきだったらせかいはつまらないものになってしまいます》《みんながみのがしてしまうもののなかにゴッホはうつくしさをみつけます》《せかいはたくさんのうつくしいいのちでみちている！》ゴッホのひまわりには満開が過ぎたものが混じっている理由がわかるね。〈2025/月と文社〉初めての出版社。オランダ文学基金の支援を受けて制作されたとのこと。2025/07/13
fabi@第一芸人文芸部
6
毎日小学生新聞で連載中の『よしもと読書クラブ』で紹介した一冊。木、草、雲、雨、鳥の巣、行きかう人々など、ゴッホの絵のモチーフを取り上げ、「ゴッホが何を大切にして絵を描いてきたか」について書かれている。面白いし、お子さんも楽しめると思う。 https://mainichi.jp/maisho/articles/20250712/kei/00s/00s/005000c2025/06/07
