内容説明
はたして、夫婦は無事なのか?「万事よろしく」と書かれた手紙、妻が町内会のフリーペーパーに綴った自伝、夫が残した未発表原稿の数々から、売れっ子作家・匙小路ルイが友人・谷川夫婦の消息を追い、ついでに、夫婦のことを新作の題材にできないかと思案する。「私は本当に、谷川くんたちのことを書いても、いいのかな」そんなルイに異変が起こった。見えるはずのないもの―自分でボツにしたキャラクター―が見えるようになったのだ…。ルイの“怪奇現象”は解決するのだろうか?
著者等紹介
寺地はるな[テラチハルナ]
1977年佐賀県生まれ。2014年『ビオレタ』でポプラ社小説新人賞を受賞しデビュー。21年『水を縫う』で河合隼雄物語賞受賞、24年『ほたるいしマジカルランド』で大阪ほんま本大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
287
6月の第一作は、寺地 はるなの最新作です。寺地 はるなは、新作をコンスタントに読んでいる作家です。 噂話的な作家IN作家小説、面白くなくはないですか、微妙な作品でした。 https://publishing.unext.co.jp/book/title/3xwUGJ8vasVjMy2MulgQe9 2025/06/01
fwhd8325
175
なんだか雰囲気違うけど、つかみから面白い。弾けている感じ。ただ、だんだん置いて行かれてしまったような感覚にもなってきた。入れ込みすぎかなと思います。でも、こうしたエッセンスが次の作品につながるだろうし、私たち読者にも楽しみになっていることは間違いない。2025/08/10
hiace9000
154
間違いなく当世きっての売れっ子作家である寺地さん、「書きたいから書いたけど、それが何か?」とでもつぶやいていそう。脳内に渦巻く雑念妄念を投影した私小説? それとも「橋を挟んだ向こうにある」もう一人の人格を現出させてみた冒険作? 物語を求める性から逃れられない人間のおかしみを前に、小説家として存在する匙小路ルイと谷川治ふたりの「書く」ことにこだわる心の内をランダムに遷移しながら描いていく。「これこういう作品でした」、と一括りのレビューを許さない流れの中に、しっかりと寺地イズムを織り込むところもまたニクい。2025/05/01
いつでも母さん
153
好きな寺地さんだけど、ごめんなさい。途中で諦めた。読み始めからなんだか乗れずリタイアです。こんな時もあるよ・・と自分自身に言ってみた。2025/04/19
Karl Heintz Schneider
137
「そういえば最近、谷川治と連絡が取れなくなってしまった。」人気作家の匙小路ルイは編集者のこんなひと言から無名作家・谷川治の消息を追うことに。様々な人が彼とその妻のことを交互に語るのだが一向に要領を得ない、一体どこへ行ったのか。表紙絵は私の好みドンピシャだし会話調の文章が多くて読みやすい。でも、語り手や視点がころころ変わって混乱。正直、あまり入り込めなかった。寺地作品は好きなものとそうでないものがはっきり分かれる。この作品は後者だったようだ。2025/05/15
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