ポップ・ラッキー・ポトラッチ

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ポップ・ラッキー・ポトラッチ

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  • サイズ B40判/ページ数 144p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784911106211
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

正しく生きたい、その女、所持金2億円。相田愛奈は、正しいことがなにより強いと信じている。独特の正義感から人間関係をこじらせ現在は無職。そんな彼女の銀行口座には、幸運にも得た約2億円がある。にもかかわらず、節制した生活を続けている。その一方で、福祉団体等に多額の寄付をしていた。そんな愛奈のもとに、同じく無職だが、こちらは浪費家の従姉妹・忍が転がり込んできた。さらに、Amazonの“ほしい物リスト”で約3万円分の品を贈った相手から、お礼らしいお礼がないことに気づく。なぜ?どうして?数々の出来事が正しさセンサーに引っ掛かり、悶々とする愛奈の日々が始まった。

著者等紹介

奥田亜希子[オクダアキコ]
1983年愛知県生まれ。愛知大学文学部哲学科卒業。2013年『左目に映る星』で第三七回すばる文学賞を受賞し、デビュー。2022年『求めよ、さらば』で第二回「本屋が選ぶ大人の恋愛小説大賞」を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

シナモン

107
正しいことが何より大事な主人公愛奈。もっとどこまでも自分の信念を貫く強いタイプなのかなと思ったけどそうでもなかったような。常識の範囲内って感じがして、個人的にはもう少しぶっ飛んだ内容が読みたかったかな。東京オリンピックが開催されたころのコロナ禍の苦悩、懐かしかった。すばる2023年5月号で読了。2024/05/13

ケンイチミズバ

94
正しさを人に押しつける人をハンドルの遊びが無い車に例えるのはうまい。が、アイナの正しさは普通の人の感覚に少しプラスな程度。SNSで物乞いする行為や風俗で働いて得たお金を押し活に注ぎ込み借金に追われる生活を正そうとする考えはまともな感覚。ワクチン接種を強要するのもこの状況なら。普通がどこまでを普通というのか、世代が自分とは違い過ぎて今はわからないが、どこの誰ともわからない人の欲しいものリストに応えて贈り物をするSNSのやり取りが現実にあることに呆れる。宝くじ売り場のおばあちゃんがたぶん私と同世代の普通かな。2024/05/07

67
寄付することは素晴らしい。しかし見返りを求めるとその素晴らしさも色褪せる。これまでの既読作の奥田さんの路線とは別の味わいですごく面白かった。主人公の愛奈は清く正しい政治家のスローガンのような女子。なのに(そのせいか)周囲からは疎まれ、友人もいない。そんな愛奈が2億円の宝くじを当てた。お金を使う趣味もないのでせっせと寄付や支援につぎ込むが....。この「支援」に「施し」の気持ちが混じると双方にとって微妙な気持ちになるものよなぁと感じ入ってしまった。お金の価値観と正義感に対する個人差や風刺が鮮やかだった。2024/10/22

Ikutan

65
決まりを守ることを信条とする愛奈。その頑な性格でいつも人間関係が上手くいかない。ひょんなことで2億円の宝くじが当たり仕事を辞めるが、その後も倹約生活を続け、貰った当選金は寄附に使う。そんな彼女の元に、推し活で破産した従姉妹の忍が転がり込んでくる。コロナ禍に対照的な性格の二人が同居生活することに。『ポトラッチ』は贈与行為を通じて地位や名誉を競うこと。欲しい物リストを公表することで高価なものを手に入れる忍にモヤモヤを抱く愛奈。薄い冊子でさくっと読めるけれど、お金や贈与について考えさせられる内容で、面白かった。2024/08/17

kei302

51
エッセイ『愉快な青春が最高の復讐!』の衝撃再び!、注目している作家さんの新刊、最高でした。エッセイあんなに面白いのに…と(ほんの少し)残念に思っていたけど、これは 期待を裏切らない愉快さ。冒頭の小学生パートで相田愛奈のファンになり、東京での生活ぶりを親のように心配したものの、なんと通帳に2億円、実は超お金持ちなのに質素な暮らし、なぜ?…。生きづらさ系主人公小説多々あれど、そうだ、ポトラッチだ! 強く真っ直ぐ突き進むんだ、この外し具合、最高です。2024/06/09

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