内容説明
身分制や村落共同体にしばられた人びとの生き方のなかで、近世の社会福祉の特質を探る。病気や感染症、地震や風水害などの自然現象によって地域社会は危機に陥った。これらに対して、近世社会はなんらかの施策や組織制度の構築を試みた。
目次
第一部 近世社会のなかの子ども・老人・障碍者(近世の子ども・老人・障碍者への歴史認識をさぐる;子ども・老人・障碍者とその生涯;幕藩制国家と「老い」の諸相;盲僧の諸相;葛原勾当と木活字)
第二部 近世の公的救済と組織・制度(近世と公的救済;会津藩にみる公的救済の思想と実態;秋田感恩講と救済支援組織制度;福山の義倉と救済支援組織制度)
著者等紹介
小椋喜一郎[オグラキイチロウ]
岐阜県に生まれる。早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程満期退学、国士舘大学・早稲田大学などの非常勤講師を経て、日本福祉大学・福山平成大学専任教員。現在 社会福祉法人喜望会理事長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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