内容説明
アメリカ文学最大の作家ハーマン・メルヴィル(1819‐1891)。『白鯨』(1851年)以降の後期小説を精読し、黒でもなく白でもなく、あるいは白でもあり黒でもある両義性・曖昧性に満ちたテクストの「深み」へ測鉛を下ろす。作品の「わけのわからなさ」にもかかわらず、いや、それゆえにこそ多くの読者を強力に魅惑するメルヴィルの小説の現代性を「複雑さは複雑さのままに」読み解く。主に取り上げた作品―『白鯨』『ピエール』『イズリアル・ポッター』『信用詐欺師』『ビリー・バッド』「バートルビー」「ベニート・セレーノ」など。
目次
メルヴィルの小説とそのフォルム 伝統と革新のあいだで
1 両義性のフォルム
2 『白鯨』の描写
3 ジャンルとの親和と軋轢
4 歴史と文化の深層へ
元水夫の物語 メルヴィルの海洋文学における抒情性とノスタルジア
著者等紹介
西谷拓哉[ニシタニタクヤ]
1961年生まれ。京都大学文学部卒業、同大学院文学研究科英語学英米文学専攻修了(文学修士)。神戸大学大学院国際文化学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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