内容説明
パリ郊外に住む日本人作家による本屋めぐり。フランスならではの季節ごとのイベントや、ストライキ、コンフィヌモン(ロックダウン)といった社会的な動きを経ながら少しずつ変わっていく生活を、本屋を中心に「移民」独自の視点でやわらかく、ときに鋭く描く。
目次
「PIPPA」との出会い
垂直と水平
映画祭と空き巣
同性愛と美食
ストライキとアート
マンガとバンドデシネ 専門店インタビュー1
コロナとペスト
コンフィヌモンと哲学
ノエルとプレゼント
春とマンガ
マンガとバンドデシネ 専門店インタビュー2
ソファと書道
インコと二階
横浜と有隣堂
油断とパティスリー
マンガとバンドデシネ 専門店インタビュー3
本屋と必然
都市とペシミスト
“小説”Yousra
著者等紹介
パリュスあや子[パリュスアヤコ]
神奈川県生まれ。広告代理店勤務を経て、東京藝術大学大学院映像研究科・映画専攻脚本領域に進学。「山口文子」名義で歌集『その言葉は減価償却されました』(2015年)上梓、映画『ずぶぬれて犬ころ』(2019年、本田孝義監督)脚本を担当。2019年『隣人X』で第十四回小説現代長編新人賞を受賞し、2023年『隣人X 疑惑の彼女』のタイトルで映画化(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
阿部義彦
23
これは純粋に装幀で買いました、所謂ジャケ買いですね。作者の事は全然知りませんでした、小説家で映画化されたのも有るらしいとか?パリでパートナーと巡り会い、一緒に暮らしていましたが、日本にも孫の顔を見せにしばしば戻る事も有るそう。パリの素敵な本屋の案内です。著者の好みなのか大型チェーン店より、こじんまりとした個人店が多いようです。ジュンク堂がフランスにもあるなんて初耳です。バンドデシネはBDで通じる様です。谷口ジローはフランスでは特に好まれてるみたいです。個性的な店主の時にはブラックな繰り言がいかにもですね!2024/01/22
遙
20
装丁に一目惚れして購入したけど大正解。パリの生活に欠かせない様々な本屋さんを写真付きで、その場所のエピソードと共に紹介しているエッセイ本。贈り物の多くは本というのも素敵。人の為に本を選ぶのはとても楽しいと思います。 フランスのコミック、[BD]の存在。アメコミに近い画風なのかな? カラフルでおしゃれな印象です。 日本の漫画で向こうで大人気の作品、[ONE PIECE]はやはり強い。コロナ禍時の様子など、興味深い内容でとても楽しく読めました。 第二弾も是非刊行して欲しいなと思います。2024/08/02
りょうけん
9
<芸> なんとこの本にはバーコード(BCL)が付いて無い。と云う事は 「読メ」や「ブクオフ」などの読書コミュへのBCLよる登録が出来ないという事か!?(そりゃ読み取るべきBCLが無いのに出来る訳がないのだ)。 では じゃぁどうやって僕の感想文をそれらの読書コミュに挙げるかが問題なのだ。しばし良い案を考える。 でもそんな事もともかくBCLが無いという事はISBNが無いという事で普通の本屋さんでは手に入らない。では僕はどうしたのか。はい,もうお分かりですね。TSKに頼んで買ってもらいました。 2025/07/16
ランラン
9
本の装丁がオシャレでつい読みたくなった。日本の本屋との違いがいくつかあり、ただ本を買うためのお店ではなく店長との対話を楽しむこともできる。日本も特徴ある本屋さんが増えればとつい思ってしまう。2024/04/16
qoop
8
パリに移住した著者による書店紹介。本を特別な贈り物にするという事例がたびたび紹介されているが、そんな国で本屋を営む書店主たちの自負と、それでも出版文化が直面している苦境への懊悩とが伝わってくる。コロナ禍中のパリの日常生活も書かれていて興味深い2023/11/18
-
- 電子書籍
- 人脈チートで始める人任せ英雄譚【分冊版…
-
- 電子書籍
- 「夏を元気に発酵ごはん!」2024オレ…
-
- 電子書籍
- 実践 チェンジマネジメント 変革プログ…
-
- 電子書籍
- 木戸番の番太郎 昔の噺と食の愉しみ (…