出版社内容情報
SNSや動画メディアのタイパ・コスパの良い情報にばかり囲まれる現代。
ゆっくりと思考する「本」というメディアの価値はむしろ高まっているはずです。
しかし、読者の中には
「読んだだけ終わる」
「人生に活かせていない」
「時間がなくて本が読めない」
という悩みも多くあります。
本を読みこなし、血肉化した自分だけの読み方を獲得していくことは
先行きの見えない時代にあって、不可欠になっていきます。
そこで本書では、教養番組「100分 de 名著」( NHK E テレ)の
講師陣が「血肉となる」読書法をはじめて公開します。
・「語る」「線を引く」「付箋を貼る」
・「問いを持って読む」の本当の意味
・「柱リーディング」10年先を見据えた読書
・「違和感を抱いた一文を大事にする」
など、それぞれの半生を振り返りながら、
いかに本に人生を狂わされ、救われてきたかを赤裸々に語り明かします。
扱うテーマも、思想哲学(斎藤幸平氏)、文学/ケア(小川公代氏)、日本と中国の古典(安田登氏)と多彩。
読んで終わりではなく、読んだ本を知識・教養に変え、自分だけの実践的な知恵に変える読み方を提案します。
さらに「100分de名著」プロデューサーが講師陣の論説に解説を入れているので
より読みやすくわかりやすく理解を助けます。
「忙しくて本が読めない」「頭に残らない」などあらゆる世代のニーズに応える最強の読書論です。
【目次】
はじめに
第1章 第1章 本はどう読むのか
社会システムを理解する読み方 斎藤幸平
??希望なき時代、それでも本を読む理由
??タイパのチープな知識では太刀打ちできない
??マルクスとの出会いで起きたコペルニクス的転換
??人の意識ではなく社会構造を変える
??壮絶な格差と貧困を目の当たりに──社会課題と読書体験が響き合う
??転機--マルクスのノートを「読む」
??「現実の問題とシンクロして、ラッキーだったね」への私の反論
??マルクスは使える──資本主義の問題を解決する読み
??名著は「わかったつもり」で終えずに読み返す
??100年前の名著を読め!──ノイラートの計画経済
??斎藤流・ 本を血肉にする読み方
■血肉の読書技法①|本は全ページ読み通さなくていい
■血肉の読書技法②|自分で引いたアンダーラインに引きづられない
■血肉の読書技法③|芋づる式に潜る
■血肉の読書技法④|連想ゲームの罠に気を付ける
■血肉の読書技法⑤|違和感を抱いた一文を大事にする
??新しい本を「面白い」と思えなくなったら
【世界を理解する3冊】
1・グレーバー『万物の黎明』
2・ジジェク『イデオロギーの崇高な対象』
3・萱野稔人『国家とはなにか』
【プロデューサーAの視点】 秋満吉彦
??マルクスってオワコン? 『資本論』からの発掘
??時代が変わると「読み」が変わる──サン=テグジュペリ『人間の大地』
??「異物」を呑み込む──ドストエフスキー『罪と罰』
?? 本が読めない時期の過ごし方
第2章 悪夢の読書術<ケアと文学・>
社会の呪縛から自由になる読み方 小川公代
??生きづらさを抱えた人たちの言葉
??「女性である」という呪縛
??悪夢が私に告げたこと
??無意識からの手紙の受け取り方
??「ケアの倫理」を実践する──人生のガイドブック
??テニスボール事件と『女性の虐待』
??アダム・スミスが私のヒーローだったのに
??ネガティヴ・ケイパビリティと読書 物語が養ってくれる力
??文学だけが持つ、魂を癒す力
??小川流・本を血肉にする読み方
■血肉の読書技法①|マインドセット「読書の90%はしんどい」
■血肉の読書技法②|読み始めの「しんどい」を乗り越えるには
■血肉の読書技法③|「語る」「線を引く」「付箋を貼る」で読みが一段深く
■血肉の読書技法④|「柱リーディング」10年先を見据えた読書
■血肉の読書技法⑤|積ん読解消! 「本棚ビオトープ」のすすめ
【想像力を訓練する5冊】
キャロル・ギリガン『もうひとつの声で』
メアリ・シェ



