内容説明
信仰とは素朴なものであり、大自然への畏敬の心である。熊野に耽溺した南方熊楠をとおして、神道の原型と本来の信仰の姿に迫る意欲作。
目次
第1章 “血脈”熊楠と海人族―オオヒルメ伝説が暗示する聖なる血脈(熊楠の血脈について;祭祀氏族 ほか)
第2章 “精霊”熊野の神―家都美御子の正体(熊野神の正体;まず、神林あり。 ほか)
第3章 “異界”熊野と常世―死の国・補陀洛へ(地の果て;熊野権現垂迹縁起 ほか)
第4章 “詛言”熊楠と言霊―熊野への黄泉がえり(「祟り」ということ;言挙げする熊楠 ほか)
第5章 “反転”熊楠と神―「さかさまの世と相成りたるに候」(熊楠の神道観;狂人か神か ほか)
著者等紹介
戸矢学[トヤマナブ]
1953年、埼玉県生まれ。國學院大学文学部神道学科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。