内容説明
大人の「教える楽しみ」が子どもの「学ぶ喜び」につながる。身近な「電気」の実験で、誰も書けなかったSTEM(科学・技術・工学・数学)教育の本質を学ぶ。ユネスコのアジア太平洋地域教育事務所東南アジア文部大臣機構の要請でタイの教師向けに日本人が渾身の挑戦をした「パワーアップ」プロジェクト。
目次
「電気」からはじめるSTEM教育
T‐Gemでイノベーションを起こす―T‐Gem(ティジェム):タイ製手まわし発電機
「パワーアップ」プロジェクトの準備と実施プラン
一人ひとりに安全でハンディな発電機を―プロジェクト1 手まわし発電機、T‐Gem
小さいモノは、大きくすれば素敵になる―プロジェクト2 乾電池と豆電球の大型模型を作る
想像をかき立て、新しい工夫を考える―プロジェクト3 手振り発電パイプ
ハミングしながらコイル巻きする―巻線機ジョイ
「おもしろい、楽しい」に続く探求へ
2つのコイル、2つのスマホ
さまざまな基礎レベルの実験へ
世界で未来のイノベーターを育てる
STEM教育の原点は日本にある
著者等紹介
大隅紀和[オオスミノリカズ]
1940年、京都市下京区生まれ。大阪府立和泉工業高校教諭(1963‐67年)などを経て、京都市教育委員会、京都市青少年科学センター建設準備室2年の後、同センター指導課所員(1967‐73年)。国立教育研究所・科学教育研究センター・教材教具開発室主任研究官、同室長(1973‐85年)、外務省事務官併任・同省研修所(1976‐77年)、鳴門教育大学・教育方法講座助教授、のち教授(1985‐95年)。大阪大学から学位、博士(人間科学)取得(1994年)。京都教育大学・総合教育実践研究センター教授、定年退職のち名誉教授(1995‐2003年)。JICA(国際協力機構)専門家でスリランカ国立教育研究所、所長顧問(2003-06年)、JICAシニア海外ボランティアSVでタイ国教育省・科学技術教育振興研究所(2007-09年)、タイ国KVISサイエンス・アカデミー講師(2015-16年)、タイ国立アユタヤ地域総合大学ARU名誉博士(2016年)、ユネスコ・東南アジア文部大臣機構SEAMEO・STEM教育センター、シ二ア・エキスパート(2021年-)など。現在は、自宅に隣接する0ES研究所を開設している。日本科学教育学会・名誉会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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