内容説明
作品に描かれた海の暗喩から““三島由紀夫と母”を探る。
目次
第1部 『春の雪』における「優雅」(聡子の「優雅」;追いかける女と逃げる男の構図;「優雅」には“邪魔物”が必要)
第2部 聡子は海になる(聡子は海になる;聡子は尼になる;聡子はメタファーになる ほか)
第3部 聡子は母になる(聡子は清顕を否定する;聡子は母になる)
著者等紹介
大野雅子[オオノマサコ]
帝京大学外国語学部教授。専門は比較文学、イギリス・ルネッサンス文学。1985年津田塾大学学芸学部英文学科卒業。1988年東京大学大学院人文科学研究科英語英文学専攻修士課程修了。1991年同博士課程退学。2003年プリンストン大学比較文学科博士号取得。スペンサーの研究者として知られ、文学における洋の東西を問わない博学により斬新な論を発表している。明治学院大学文学部英文学科、中央大学文学部英語文学文化専攻にて非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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