感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アキ
89
やっと読み終えた。上巻は医師としてテーベからシリア、クレタ島へ渡り、ミネアとの暗黒の館での別れまで一気に読めたが、下巻では偽りのファラオ、アクエンアテンの信じるアテン神と民衆の支持するアメン神との血で血を洗う争いと、ヒッタイト王国、シリアのアムル王とエジプトのホルエムヘブの聖戦、ファラオを巡る権力闘争、シヌヘの使用人カプタの成功など、古代エジプトを舞台にした壮大な物語にして、いつの世にも変わらない人の心の矛盾や行動を見せつけられた。こんな物語を、1945年にたった3ヶ月で書き上げたというのが信じられない。2025/03/14
おだまん
12
上下巻と完訳版を読んで。 抄訳版と桁違いのボリュームでしたが 一つ一つのエピソードが面白く、やはりこちらの方が楽しめる。 シヌへという一人のフィクションの人物の人生を通して冒険、哲学、史実等盛りだくさんの大作。 シヌへ以外の登場人物もそれぞれにキャラが立っており、これがエジプトを訪れたことのないフィンランドの作家の作品とは思えないほどの鷹揚感。エジプトへの推し愛を感じます。2025/02/26
アシモ
0
面白かった。2024/12/29