内容説明
児童文学研究者で、子どもの本専門店「Huckleberry Books(ハックルベリーブックス)」店主でもある奥山恵氏が「多層性」をキーワードに絵本、幼年童話、児童文学を紹介します。日々、本屋を営みながら感じていること、考えることを背景に、多種多様な作品がバラバラではなく互いに響き合い、融合し合っている子どもの本の多層性をとおして世界の多層性までひもときます。12のテーマにそって、具体的にたくさんの作品を紹介しているので、子どもの本のブックガイドとしても、保護者、先生、司書、読み聞かせボランティアなど多くの方の役に立つでしょう。
目次
第1章 赤ちゃん絵本というレイヤー
第2章 子どもはなぜ恐竜絵本が好きか?
第3章 「バムとケロ」シリーズ、「人気」のひみつ
第4章 絵本、本の絵、その営み
第5章 コラボレートへの信頼
第6章 小さな文字の大きな力
第7章 「帯」への違和感
第8章 「役に立つ」問いに抗って
第9章 時差という希望
第10章 一人になって考える場所
第11章 ファンタジーの孤独
第12章 迷路の時代に
著者等紹介
奥山恵[オクヤマメグミ]
1963年千葉県生まれ。千葉大学大学院修士課程修了。都立高校教員を経て、2010年より千葉県柏市にて子どもの本専門店「Huckleberry Books」(ハックルベリーブックス)を営む。『“物語”のゆらぎ 見切れない時代の児童文学』(くろしお出版)で第四五回日本児童文学者協会新人賞受賞。日本児童文学学会・日本児童文学者協会・JBBY(日本国際児童図書評議会)会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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