感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
44
先日読んだ本でハングルすごいなあ…と感動していたら、やっぱり韓国自慢の王さまなんですねえ。最後にハングルの仕組みが紹介されていますが、この絵本自体は王様をさがしながら当時の韓国(朝鮮王朝ですね)の人々の暮らしを眺めることができて楽しかったです。唐辛子がまだやってきていなかったこの時代。料理は中国の影響が大きかったんだろうなあ…。2023/12/24
とよぽん
38
ハングルについての物語かと思って借りてきたが、ハングルをつくった王の為政者としてのエピソードを記した絵本だった。国民の暮らしを最優先に考えて国を治める世宗大王の偉大さが伝わる。日本の首相と大違いだ。やはり、国のリーダーは「要」だ。たくさんの人々が描かれている絵を眺めて楽しむうちに、ふと、韓国の人はことごとく帽子をかぶっているなぁ、と思った。2025/03/22
マツユキ
17
そういえば、ハングルには馴染みがないな、と読んでみました。科挙試験の朝に姿を消した王様を探して、あっちへこっちへ。明るく、美しい絵にわくわくしましたが、王様が見せたいのは、民の苦しい暮らし。こんな人物がいたんだ、ともっと詳しく読みたったし、ハングルに興味が出てきました。2023/11/26
遠い日
11
韓国発。歴史絵本。上に立って人々を統める者はこのように賢く在らねばならない。民の暮らしの現状をよい方向に改善するために、学びというものを広めるためにどうすればいいかを、科挙の試験で問うた。科挙試験直前の世宗大王の行為も、読んだ後ではちゃんと目的あってのことだったとわかる。世宗大王の探し絵絵本にもなっていて、読み手の楽しみも作ってくれています。2023/11/07
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
9
朝鮮王朝4代目の世宗大王は、民の暮らしをより良いものにしようと尽くし愛された王さまです。技術を伝えるには本を読めばよい、だが文字が分からなければ本は読めない、この問題をどうするか…と科挙の試験問題にします。試験前に大王がいなくなったことで家臣たちはあちらこちらと探すのですが、それも大王がある考えをもとにされたこと。こっそり隠れている大王を探すのも楽しい絵本です。2023/11/03