港町巡礼―海洋国家日本の近代

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港町巡礼―海洋国家日本の近代

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  • サイズ 46判/ページ数 312p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784910590073
  • NDC分類 210.6
  • Cコード C1021

内容説明

島国・日本にとって海外への唯一の窓口であった港…。15の港町を巡りながら、近代日本の政治と社会を描く。「港町からみた政治史」へようこそ!

目次

交通革命と港町
第1部 つくられる国家(箱館―国際社会に参入する;石巻―国土をつくる;横浜―条約を運用する;博多―独自性を保つ;宮津―議会へ行こう)
第2部 移動する人々(広島―軍隊と暮らす;基隆―植民地を経営する;神戸―故郷を離れる;長崎―国境を越えてつながる;下関―技術が発達する)
第3部 拡大する都市(大阪―公共サーヴィスを提供する;小名浜―利益をまとめる;舞鶴―国家に依存する;東京―人と物を集める;湘南―郊外を開発する)
「港町の時代」の終わり

著者等紹介

稲吉晃[イナヨシアキラ]
新潟大学人文社会科学系(法学部/経済科学部)教授。1980年、愛知県生まれ。2009年、首都大学東京大学院社会科学研究科博士課程修了。博士(政治学)。新潟大学准教授などを経て、2020年より現職。主著:『海港の政治史―明治から戦後へ』(名古屋大学出版会、2014年。第41回藤田賞受賞)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Pyonkichi

3
帯にある通り、本書は港町に視点を据えた近代日本政治史の概説ですね。飛行機が本格的に普及する以前には、あらゆる人や物が港町を通して海外から出入りしていたので、日本にとって港湾は極めて重要なインフラでした。本書は各章で個別の港町を舞台として取り上げますが、各章が各港町の通史になっているのではなく、本書全体が近代日本の通史になっていて、各港町は各時代のトピックを象徴する事例として扱われます。インフラをめぐる政治史というと鉄道が浮かびますか、港湾を取り上げた類書はなく、ユニークな視点から日本近代史を語る良書です。2023/07/31

takao

2
ふむ2023/03/20

onepei

2
港のことをあまり書いてないじゃん!と思う章もあるが、楽しかった2023/01/06

つじー

1
面白かった。海路輸送と鉄道輸送のせめぎ合いが港の整備に大きく関わっている。単なる港の紹介ではなく、港の発展と政治がどう関わるかを書いている。サッカーにもゆかりのある港町も結構あった。 ※note書評は未定。2024/02/07

chuji

1
久喜市立中央図書館の本。2022年11月初版。書き下ろし。近代日本の十五の港町を通して政治と社会を考察した譚。取り上げられた港町は「箱館」「石巻」「横浜」「博多」「宮津」「広島」「基隆(台湾)」「神戸」「長崎」「下関」「大阪」「小名浜」「舞鶴」「東京」「湘南」。2023/01/25

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