目次
序章
第1章 戦後における記憶の承認―ホロコースト、奴隷貿易・奴隷制および植民地支配を中心に
第2章 移民統合と国民的結合―フランスにおける政策的背景
第3章 国民的結合を促進する記憶の承認―アルジェリアに関わる記憶関連法
第4章 移民統合を促進する記憶の承認―国立移民歴史館
第5章 承認要請を行う共同体の様態と公的機関による対応―アルジェリア在住フランス人資料センター
補章 マクロン政権とアルジェリア
終章
著者等紹介
大嶋えり子[オオシマエリコ]
金城学院大学国際情報学部講師。1984年生まれ。慶應義塾大学法学部法律学科卒業。早稲田大学大学院政治学研究科博士後期課程満期退学。博士(政治学)。専門はフランス政治、国際関係論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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BLACK無糖好き
19
フランスによるアルジェリアの植民地支配とアルジェリア独立戦争に関する記憶をフランスの政府や自治体がどのように承認してきたか、フランスの国内政治との関連で考察する。記憶の承認が移民統合と国民的結合の促進を図る目的で行われ、当然ながらそこには政治的な意図をもって利用される側面がある。アルジェリアからの引揚者にもいくつかの関連団体があり、マジョリティ側の要求が優先される傾向があるようだ。◆植民地支配についての評価、昨今の文化遺産の返還なども含め、今日的な問題として問われ続けるだろう。2023/02/08
takao
2
ふむ2022/11/24
海冨長秀
0
自国の認めたくない歴史、世間が認識違いしている歴史、国に属する人々それぞれが記憶する歴史。国家はそれらにどう向き合いどう承認すべきなのか?日本にもまさに存在する問題で色々と考え知見を得られた。ありがとう!2022/06/28