内容説明
愛と謎にあふれた、書店の世界へようこそ。出版業界の慣習に困惑しながら書店を巡り、書店員さんたちの手作りPOPに大感動。映画「夜明けのすべて」の秘蔵エピソードも満載の最新エッセイ集!ベストセラー小説『幸福な食卓』のその後を描いた書き下ろし短編小説も収録!
目次
そんなときは書店にどうぞ(無敵のカルカン先輩現る;そしてバトン、ゴールデンイヤー;その神輿、次は私が担ぎたい;くす玉を割るコツと絶景横浜;アイラブ書店 ほか)
映画「夜明けのすべて」のこと(「夜明けのすべて」撮影見学記;映画「夜明けのすべて」プレミアナイト;トークショーの温度;ついに対談の日、来たる;ミヤケッティーを着る日は目の前)
小説 そんなときは書店にどうぞ
著者等紹介
瀬尾まいこ[セオマイコ]
1974年大阪府生まれ。2001年、「卵の緒」で坊っちゃん文学賞大賞を受賞し、翌年作家デビュー。2005年『幸福な食卓』で吉川英治文学新人賞、2008年『戸村飯店 青春100連発』で坪田譲治文学賞、2019年『そして、バトンは渡された』で本屋大賞を受賞。2020年に刊行された『夜明けのすべて』は映画化され、ベルリン国際映画祭フォーラム部門に正式出品されるなど、大きな話題となった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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starbro
261
瀬尾 まいこは、新作中心に読んでいる作家ですが、エッセイは初読です。著者の書店および『夜明けのすべて』の映画に纏わるエッセイ+短編小説、著者の人柄が良く解りました。瀬尾 まいこは、やはり有村架純ではなく、関西のおばちゃんでした(笑) https://www.suirinsha.co.jp/books/detail15.html2025/02/26
おしゃべりメガネ
192
やっぱり瀬尾さんは作品はもちろんですが、エッセイもしっかりとほっこりさせてくれますね。本書のベースは本屋大賞受賞作『そしてバトン~』の前後でブレイクし、めっちゃ忙しくなった頃の話と映画化された『夜明け~』にまつわるお話で構成されています。作品、作風とは裏腹に瀬尾さん、本当に色々と大変だったんだなぁと改めて感じました。また、本書を読むとこれまた改めて最近の作品を読み返したくなりますね。本書の後半はとにかく『夜明け~』の映画推しのネタでしたので、もう少し書店や本にまつわるエピソードも読めたら良かったかなと。2025/02/02
のぶ
171
瀬尾さんのエッセイに、短編小説を一篇入れてまとめたもの。今までに小説は何点か読んできているが、エッセイは初めてかもしれない。学校の先生から作家になって行く過程やら、本屋大賞を受賞した時の経緯など、知り得なかったいろいろな事柄がわかって興味深かった。どれも瀬尾さんの人となりが出ていて、ほんわかした気分になった。作家の営業活動として、書店まわりをこれ程やっているのは意外でちょっと驚いた。「夜明けのすべて」が映画化された事にも触れられていて、作家として幸せだと思った。巻末の短編小説も面白かった。2025/01/18
まちゃ
142
瀬尾さんのほっこりとした人柄、書店と書店員さんへのリスペクトが感じられるエッセイでした。瀬尾さんの人となりを知ることが出来て良かったです。今後の作品も期待しています。2025/03/10
tetsubun1000mg
137
出版している「水鈴社」のことは定期購読している「本の雑誌」で作家さんがサラリとしながら熱く紹介されていたっけ。 創業社長をカルカン先輩と名付けていじりたおしながら応援する気持ちが伝わってくるエッセイ。 水鈴社のnoteに掲載した書店訪問エッセイをまとめたそうだが、瀬尾さんの書店に対して応援する気持ちが伝わってくる。 「そしてバトンは渡された」で本屋大賞受賞と映画化もされて、一気に全国区の作家さんになりましたよね。 水鈴社発行の「夜明けのすべて」は原作だけでなく映画も映画館で見たけど大変心に残る作品でした。2025/02/17