内容説明
たぬきのやまぶきさんとやぐるまさんはおべんとうやさん。こどものころから、きのみやはっぱで、ままごとあそびをしていたふたりが、いまもそのまま、まいにちせっせとおべんとうをつくっています。ふわりとかおるまぜごはんが、やまぶきさんのとくいりょうり。カラリとあがるてんぷらが、やぐるまさんのとくいりょうり。ちがうようで、にているふたり。「おいしいねえ」とおきゃくさんにわらってもらうために、きょうもじっくりりょうりにてをかけます。さて、きょうのおべんとうには、なにがつまっているのでしょう?くるりがもりを舞台にした物語。春のおはなしです。
著者等紹介
ボコヤマクリタ[ボコヤマクリタ]
1970年兵庫県に生まれる。長く編集者として出版社に勤務後、絵本作家となる。日々の生活の中で感じる、小さな喜びや楽しみをすくいとり、絵本にていねいに描きだしている。また、自然の中にある身近なふしぎを科学的な視点を通して提示した本を多数担当している。主な作品に『ながいながい あさごはん』(ポプラ社)、『うまれたよ!クラゲ』(岩崎書店)、『水と地球の研究ノート』シリーズ(全5巻・偕成社)他がある。また、凹工房(ぼここうぼう)の名前でイラストレーター等でも活躍。『さがしてみよう!マークのえほん』『世界がわかるこっきのえほん』(Gakken)他がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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ニャーテン
8
タヌキのやまぶきさんとやぐるまさんが営む森のお弁当屋さんの一日。たけのこご飯、新じゃがフライ、たらの芽の天ぷら、えんどう豆の卵とじ…季節感溢れるほっこりするメニューの数々と二人の息が合うリズミカルな調理の様子から、心を込めた丁寧な仕事ぶりが伝わってくる。サルの大工さんたちやウサギのお医者さん、イノシシの鍛冶屋さん、それぞれのために考えて作られたお弁当のおいしそうなこと!何かが起こるわけでもなく変わった登場人物もいないが、働く喜びと食べる楽しみが感じられる素朴な味わいの一冊だった。2025/08/19
遠い日
4
ここにあるのは善意だけです。みんなへの気遣い、食べる人のことをよく考えて選び抜いたおかずや栄養。お昼のお弁当は午後の仕事へのモチベーションに直結するものだから。ボコヤマクリタさんの絵がとってもキュートです。2025/09/04
mntmt
2
素敵だなあ。思いやりを感じる。2025/08/21
takao
0
ふむ2025/08/28