感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちょび
16
渋沢栄一の曾孫にあたる著者。農業を学び色々な方面で活動して来て最終的に行き着いたことは「人は自然の一部である」と言うこと。新自由主義のなれの果て状態の今の世界。ひと・もの・かねと言われた順番が金・金・金に。大切な人も自然も時間までも全てが金に置換わってしまい生命の土台の地球までも滅茶苦茶にして破滅に向かっている現状には言葉を失ってしまう。著者はこの現状を変えることのできるものは「愛」だと言う。Loveでは無く慈しむ・・命あるもの全てに慈愛を持ち接することで未来も明るく開けると説いている2024/08/16
Kyohei Matsumoto
2
真庭なりわい塾に行ったときに、渋沢寿一先生が塾長で、いろんな話を聞いた。その話をおさらいするような内容だった。今のままの生活をすると必ず地球は破綻するという環境問題の話から始まり、最後は欲を際限なく拡大させる心の問題、それからこの世界を持続可能にしていくのは愛の力であると締めくくる。渋沢栄一の血を引き継いだ苦悩、資本主義の問題、様々な葛藤を感じながらの人生であったこともうかがわせる。本当に率直に自分の体験を書いておられた。これからどう生きていくかの答えはない、しかし、手がかりは確実に学ぶことができる。2023/11/08
健康平和研究所
0
森は豊かだ2024/08/05
Yoshika Komatsu
0
🔳渋沢栄一の曾孫として、資本主義の問題点を熟知しており、農業博士としての経歴や、人生の体験談からは曾祖父とは真逆の印象を受ける。 🔳幸せの定義、心の豊かさ、自然への感謝の念など、ひとつひとつが心に沁みる。 🔳自然と共存を目指す里山資本主義が日本中に広まるといいな。2024/03/13