内容説明
日本・フランスの文学研究者8人によるアフォリズム研究の最前線!萩原朔太郎「アフォリズムに就いて」全文掲載!(初の仏語訳も掲載)
目次
01 アフォリズムと教養(剪定して力を増す思想の刺激剤としての引用(ヴァンサン・シャルル)
「この思想は確かに私のものであるが、私の思想ではない」ルソー対アンソロジー製造家(ブラン・ラファエル)
森〓外『知恵袋』とAdolph von Knigge“¨Uber den Umgang mit Menschen”をめぐって(國重裕))
02 雑誌におけるアフォリズム(“En chair et en os,‐en os surtout”(「痩せてガリガリ」)19世紀末フランスにおけるサラ・ベルナールを標的とした女性嫌悪のアフォリズム(クレピア・カロリン)
アフォリズムに何が求められたのか 近代読者の欲望と「侏儒の言葉」(篠崎美生子))
03 アフォリズムで文学作品を書く(萩原朔太郎のアフォリズム 詩の原理と詩語をめぐる内的省察と実験の軌跡(朝比奈美知子)
大岡昇平とスタンダール 小説におけるアフォリズム的表現をめぐって(杉本圭子))
巻末資料 萩原朔太郎「アフォリズムに就いて」全文掲載