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出版社内容情報
『資本主義リアリズム』で広く知られる思想家/批評家、マーク・フィッシャーの人気を決定づけたブログ「K-PUNK」からのベスト・セレクション、ついに完結! 第三弾は、60年代のアメリカ~イタリアのカウンター・カルチャーを再訪し、私たちが「資本主義リアリズム」からもっとも解放された瞬間を分析する、未完の「アシッド・コミュニズム」ほか、「高級化する左翼」を厳しく批判し英国内で激しい論争を呼んだ「ヴァインパイア城からの脱出」をはじめ、「未来への可能性」をめぐる彼の舌鋒鋭いエッセイ/論考を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tyfk
4
いつの間にかあれもこれも酷い世の中になったしまった実感が、日本だけでなくイギリスも同じだったのだなと、今更ながら気付かされる。引用したいフレーズがてんこ盛り。2024/12/15
KJ
2
アシッド=「認識論的な体制転覆」=スピノザ的な「人間ならざるもの」に変質すること。カウンターカルチャーの亡霊を目覚めさせようとする中、抵抗運動がすぐ資本・ノスタルジー・アイデンティティ主義などに吸収される様子、(おそらく)ウェブのコミュニティを作っても「荒らしやヴァンパイア」が押しかけることなどを経験したマークフィッシャーの絶望感は底知れなかったのだろう。彼の本を何冊か読む中で政治がさっぱりな自分にも霊感を与えてくれたと感じる/音楽も色々聴き漁りたくなった。60-70年代のプログレもサイケと同様だろうか?2024/10/06