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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ナミのママ
57
1950年代までのデビューをクラシック、2010年以降のデビューと邦訳をオルタナティヴに分け、国内外計40人を取り上げている。間の1960年代から2010年代まではコラムにて。インタビューはクリス・ウィタカーと月村了衛(敬称略)。コラムが1番読み応えがあり、面白かった。その他の取り上げられた作家に関しては斜め読みした部分もあり。クラシックでは入手できない作品もある。新刊で読みたいラッシュの今、改めて手に取るかは微妙。が、読む読まないは別にして手元に置いておくには良い一冊かも。2023/08/06
ずっきん
54
月村了衛氏のインタビューあり。機龍警察と翻訳小説好きはここだけでも読むべし。はあーーー、そうだったのかーーー!って膝バシバシした。2023/10/09
M H
27
1950年代までとここ10年以内のデビュー(邦訳開始)の作家から国内・海外計40人に絞ったガイド本。扱われない年代はコラムで補っている。1人につき3ページ程度とコンパクトにまとまっていて、あまり読んだことがない人も手に取りやすいかと思う。私の場合、古典は名前だけ聞いて手をつけていないのがよくわかった。入手困難本は図書館へGO!なければメ◯カリだな。保管して参考にしたい本書も、誤字脱字には閉口。人名は間違えちゃダメでしょう。2023/08/03
たか厨
21
2023年8月刊。杉江松恋が監修し、千街晶之や霜月蒼(『アガサ・クリスティー完全攻略』の著者)ら、13人の書評家・文筆家が執筆した日本・海外ミステリのガイド本。紹介作品は「1950年代までにデビューの作家による古典」と「ここ10年以内にデビューした作家の作品」に絞る、大胆な方針が取られている。「1960年代~2010年代までの作家は、ミステリに詳しくない人でも名前を見たことはあるだろうし、紹介記事の合間のコラムでもフォローするから許されたい」という姿勢だ。その意気やよし!(『十角館の殺人』は(続)2024/02/26
だるま
18
国内外40人のミステリ作家を取り上げ、略歴の紹介の後、この作家ならこの作品を読め、とお薦め本を教えているガイドブック。比較的ミステリ初心者向けの本と思えるが、お薦め本が各作家の代表作というより、少しズラしているのがミソ。例えば横溝は『八つ墓村』、カーは『貴婦人として死す』、クリスティは『葬儀を終えて』等々。誰もが認める代表作が載っている例もあったが、一風変わったセレクトが目立った。但し、ベテラン作家と新鋭作家ばかり載っていて、幻影城出身作家や新本格の作家は纏めてサラッと紹介しているだけ。そこは寂しかった。2023/09/27