感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
小林
1
政治家の失言を辿ることで、日本戦後史を語ろうという趣旨の本である。TVODことパンスとコメカの二人の主張通り、小泉純一郎の登場で底が抜けた感を覚える。かつての政治家は大人の政治をやれた(田中角栄がアメリカに牽制すべく日中国交正常化をした)者もいるが現代に立ち戻るとガキのイキリ合戦と化している。麻生太郎の発言やファッションに表れていると思う。中曾根はゴリゴリのタカ派で大嫌いなのだが、あさま山荘事件を分析した上で「主観主義の現れ」と断じており、現在の政治家にこうしたコメントを残せるか?というと、厳しいだろう。2024/03/24