感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ショースケ
189
笑ったぁ❣️万葉集を奈良弁で、しかもSNSでの若者言葉で訳されている。1番笑ったのがなもなき男の嘆き『そんなオレの恋パワー 最近全然モテへんやん 裁判所に訴えたろかなw』 こんな感じの歌が次々と。こうして令和の言葉で詠むとすっごく奈良時代の人々が身近に感じる!そうですよね、当時の標準語は奈良の言葉のはずですもんね。楽しくてあっという間に読めました。2023/07/23
鍵ちゃん
135
万葉集は4500首以上の和歌が全20巻に収められています。歌人は、天皇から役人、主婦、芸人までさまざまです。その和歌を奈良弁に訳したというか、今の若い人が使う様な言葉に訳してます。古典がまったく分からない私の様な人には分かりやすいというか、当時の人々の恋愛の情熱が面白かった。それと大伴家持がイケメンだったことが判明されたことがよくわかりました。1300年前の人々は今より情熱的だったんだなと感心しました。2023/02/28
Kazuko Ohta
125
万葉集の時代の首都は奈良だったのだから、標準語は「奈良の言葉」のはずだ。というところからして、生まれも育ちも関西の私には面白い。意訳も意訳、だけど言いたいことはこうだったのだろうと思わされます。ストーカー並みの人もいれば、とんだナルシストっぷりを発揮している人、この変態め!と言いたくなる人、いろいろ。だけど結局、恋って今も昔も変わらないのねとも思う。「ワンチャン」なんて言葉が出てくる万葉集の訳はほかにない。速攻で読めるという点でもオススメです。大伴家持ってモテたんですねぇ。どんな色男だったのか見てみたい。2024/09/04
33 kouch
120
本当に1300年も前のものなのだろうか…昔も今も変わらな過ぎて笑ってしまう。本能そのまま、幼く、自己顕示欲丸だしの男性。偲んで偲んででも感情の爆発が怖い女性。令和言葉だと生々しく伝わってくる。そしてこういった男女のレッテル貼りが、この令和だとひんしゅくを買うことを彼らに伝えたい。「らしさ」の表現は一歩間違えると差別だと。。これを聞いた彼らは何を想うか、何を詠うか。大伴家持はどう編集するか…思い巡らすと面白い。2024/03/24
智湖@ベルばら同盟副会長
104
話題になる前に母が気に入って持っていた本。万葉集を令和の現代語、しかも奈良弁で訳したもの。うーん。万葉集もこうなると情緒も何もないけど、まあ面白かったかな。ーニュース番組のインタビューを見た。作者は10万円の給付金を受け取った時に「これは皆んなの働いた税金で得たお金だから、これを元に何か…。」と考えて閃き、著したのがこの本。「利益は多くの納税で国に返したい。自分の利益はそんなに要りません。」と言う。無欲ゆえの結果か。爽やかな人だと思った。2023/05/31