出版社内容情報
「歯医者に行かなきゃいけない」と思いながらも、痛みや恐怖心から足が遠のいてしまう──そんな経験はありませんか。実は現代には、眠っている間に治療が終わる“奇跡の無痛治療”があります。本書は、その中心となる「静脈内鎮静法」や「日帰り全身麻酔」について、歯科麻酔科医である著者・雨宮啓がやさしく解説した一冊です。
第一章では、歯科恐怖症が増えている現代の背景を描きます。かつての「痛みを我慢するのが当たり前」から、「痛みは我慢しなくていい時代」へ。歯科医療の進化がむしろ恐怖を増大させている現状を明らかにし、無痛治療が果たす役割を示します。
続く第二章では、「静脈内鎮静法」の具体的な仕組みと流れを紹介。不安や痛みを感じることなく、短期集中で治療が進められるこの方法は、インプラントや親知らずの抜歯をはじめ、幅広い症例で活用されています。誰に適しているか、どんな注意点があるのか、費用の目安までを詳しく解説。読者は「本当に寝ている間に治療が終わる」という驚きを実感できるでしょう。
第三章では、「日帰り全身麻酔」というもう一つの選択肢を取り上げます。静脈内鎮静法では対応が難しい場合に有効な方法で、そのメリットとリスクを比較しながら、患者の状況に応じた最適な治療法を紹介します。
さらに第四章では、実際に治療を受けて笑顔を取り戻した患者の実例を掲載。「歯を失わずに済んだ」「もっと早く受ければよかった」という生の声が、同じ悩みを抱える読者に勇気を与えます。
第五章では、全国で活躍する歯科麻酔科医の姿を紹介。第六章では、麻酔科医という専門職のキャリアについても触れ、歯科医療の未来像を提示します。そしてエピローグでは、歯科麻酔の可能性と、安心して治療を受けられる社会への展望を語ります。
歯科治療の不安をなくしたい方、治療を先延ばしにしている方、家族の健康を守りたい方へ。本書は「歯医者嫌い」から解放され、笑顔で暮らすための希望の書です。
【目次】
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- 和書
- きつね峠 新風舎文庫



