感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まいぽん
17
読んでると無性に嫉妬心が湧く。のんきでまったりな母(作者)は、子どもらとの生活のあれこれを常に面白がってる。仕事はクリエイティブで楽しそう。子どもら(兄と妹。この本は日記で、小5、小2からの4年間が綴られる)はそれぞれにすごくユニークで愉快で、タイプは違うけどただモノでない匂いがぷんぷんしていて、しかも相当賢い。何より無邪気ですごくかわいい。事情はわからないが、たまにやって来る「普段は山で暮らす子どもらの父親」というのもなんか羨ましい。こんな家庭実在するのかよと思う。文章のセンスも好きすぎて嫉妬する!2025/06/07
コンチャン
16
帯文の「日記文学」という文字のとおり、古賀家の日記が抜粋されて一冊にまとめられています。著者と二人の子どもたちとのやり取りがほほえましい。一冊読むと、古賀家のことが分かった気持ちになりますね。2024/09/10
オムロン
10
好きです。とくに日記の始まりと終わりの3行が短歌のよう。逆にだれかの短歌は日記にもなり得るのかもしれないなと空想する。2024/04/24
うちこ
9
口に出したら壊れてしまう気がする、そういう母の日々の願いが溢れていました。 この本を読んでいると、母との個人的な思い出が「おかあさんの孤独は、おかあさんの中の孤独だったんだな」という回想に変わり、そこから娘であった自分の存在が抜け落ちていく感じがします。 2019年~2023年の日記の中にはパンデミック時期に書かれたものもあり、少しずつ感覚が薄れてきている今、読んでよかったと思う内容でした。 従う場所・行ったら受け入れてくれる場所があることで生活がいかに優しく回っていたかを確認できました。2024/11/01
凸凹パレード
9
「おそるべき日のすぎゆき」及子。「買い替える嫌さを成長の実感に変換してほしい」息子。「おくれ毛すらも力にかえるから」娘。「たやすいことを『赤子の手をひねるよう』というけれど、道義的にも感情的にもむしろそれはいちばん難しいことなのではないか」息子。この母にしてこの子らありの気づき、名言力。2024/08/06