内容説明
『あたしンち』の共作者にして俳人、漫画家のオットでもある著者の日常と思索。
目次
泡
指
偶然
妻の友人
鳥たち
座敷犬
足りない
正規分布
栄光の記憶
似合う〔ほか〕
著者等紹介
上田信治[ウエダシンジ]
1961年、大阪のマンモス団地で生まれたらしい。以後、父の転勤にともない、東京と大阪を数年おきに往復する。中学高校は、カソリック系の男子校だった。大学の漫研で知りあって結婚した女性が、漫画家けらえいことなる。結婚生活に取材したコミックエッセイの鼻祖としてキャリアをスタートした彼女の作品には、ごく初期のころからネタ、ネーム、単行本の編集構成等で協力していたが、読売新聞日曜版連載の『あたしンち』から全面的に参加。つまり、漫画家けらえいこの夫であり共作者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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pirokichi
23
著者は俳人で、『あたしンち』の漫画家けらえいこさんの夫で共作者。本書は俳句の同人誌に連載された59のエッセイ。『成分表』というタイトルは、日々思うことをその成分に分解して考えるというつもりでつけたらしいが、ちょっと難解なものもあった。「泡」「栄光の記憶」「あふれる」「妖精」「漫画映画」「父」などがよかった。「布団を替える」では、池田澄子さんの俳句〈相談の結果今日から夏布団〉が絶対でる!と思っていたので、予想が外れ逆に笑ってしまった。装丁はデザインも色合いもすごく好き。2023/03/05
あなた
9
好きなブローティガンのことばで、「どんな本を書いてるの?」「ひとこと、ひとこと、書いているんです。それだけです」ということばがあるけれど、上田さんのこのほんも、そういうほんだとおもう。ひとこと、ひとこと、の範囲でものごとをかんがえていく。それがときどき、ひとごとになって、愛や妖精ややさしさの話になる。むかし、「すみません。答えは妖精でした」と風と風の合間で言われたことを、ふっと思い出した。これはそういうほんで、そういうほんばかりがある図書館があったらいいのになとときどき思う。風の強く吹く日限定の開館とか。2022/02/01
しょうご
8
『あたしンち」のけらえいこさんの旦那さんのエッセイということで手に取りました。2022/11/11
たく
2
☆☆☆2023/06/11
ちゅるふ
2
地元のS書店やY書店になかったので、日本橋のM書店まで行って確保。2023/01/15