内容説明
たんたんと繰り返される私の暮らしは、地味といえば地味でしょう。でもそれは、土に水がじわじわと染み渡り、次第に乾いた大地が潤っていくことにもどこか似て、そこに蒔かれた種からは芽が出てやがて根を張り、花が咲いたり実をつけたり、大きく育った木には鳥や虫たちが集まってくるかもしれません。福島県三春町で雑貨店in‐kyoを営む長谷川ちえさんの小さな町の季節をめぐるエッセイ、第二弾。巻末には元三春町長・伊藤寛さん訪問記も収録。
目次
手前味噌 立春 二月三日‐二月十七日
美容室 雨水 二月十八日‐三月四日
ことば 啓蟄 三月五日‐三月十九日
ひと坪農民 春分 三月二十日‐四月三日
花おこしの雨 清明 四月四日‐四月十九日
ままごと 穀雨 四月二十日‐五月四日
ヨガ教室 立夏 五月五日‐五月二十日
お城山 小満 五月二十一日‐六月四日
梅干先輩 芒種 六月五日‐六月二十日
お庭探訪 夏至 六月二十一日‐七月六日〔ほか〕
著者等紹介
長谷川ちえ[ハセガワチエ]
永く使いたい器と生活道具の店“in‐kyo”店主、エッセイスト。2007年、東京・蔵前のアノニマ・スタジオの一角にて店を始め、商品の販売のみならず展示とワークショップ、試食会などを組み合わせて作家と作り出されるものの魅力を伝えてきた。2016年、福島県三春町への転居にともない店も移転、現在にいたる
shunshun[SHUNSHUN]
素描家。高知生まれ、東京育ち。大学で建築を学び、建築設計の仕事を経て、絵の道へ。2012年春に千葉から広島へ移住。書籍・広告のイラストレーションのほか、全国各地で個展も開催。1本の極細ペンが生みだすフリーハンドの線が写しとった世界には独特の広がりと温かみがあり、高く評価されている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
-
- 和書
- おんな・四季