内容説明
うつは、親でも子どものせいでもありません。子どもに話す勇気を支え、愛情を伝える物語。こころの病について子どもに話す。でも、どうやって?
著者等紹介
モッシュ,エルドムート・フォン[モッシュ,エルドムートフォン]
ドイツのヴュルツブルグ・シュヴァインフルト専門大学でデザインを専攻し、修士修了。その後、アシャッフェンブルグのデザイン事務所で、ジュニア・アート・ディレクターとして出版物のデザインを手がけている
みやざきなおみ[ミヤザキナオミ]
宮崎直美。1985年生まれ。慶應義塾大学法学部法律学科卒業ののち、一橋大学社会学研究科修士課程修了。現在、ウィーンで日本語教育にたずさわるかたわら、ウィーン大学にて研究活動に従事。2018年にPater Johannes Schasching SJ‐Preisを受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ネギっ子gen
42
本書は、うつという病気をモンスターに喩え、子どもに分かりやすく説明している。子どもが安心感を覚え、家族みんなでうつを乗り越えるための対処方法が学べるように――。主人公は、5歳の女の子・リケ。ママは横になっているだけで、悲しそうにして、目をつむったまま。「ママは、リケのこと おこっているのかな?」って。するとママが、気持ちを盗むモンスターのことを教えてくれたので、リケは安心。ママは、お薬を飲み、お医者さんに通えば、モンスターを追い出すことができると約束してくれました。著者自身の体験に基づいて作られた絵本。⇒2021/06/05
たまきら
32
先日乳がんについて描かれた絵本に感銘を受けましたが、こちらは見た目は健康に見えるだけに非常に説明が難しい「うつ」という病が題材です。とても丁寧に説明されていますが、どうかな…。うちの娘はたまたま周囲にうつぬけの人たちがいるため、体験で徐々に理解を深めているようですが、どう対処していくかをいろんな視点で紹介している本があると子供には安心できるかもな、と思いました。2021/09/02
遠い日
6
ママが鬱になっちゃった。子どものリケには何が起こっているのかわからない。自分を責めてみたり、悲しみに沈んだり。鬱の状態を、モンスターにたとえてそれと戦いながら、少しずつ攻めていく。そんなイメージで、ママのしんどさと鬱という病気との関係をリケに示す家族。一番しんどいのはママだけれど、家族も同じように苦しみを感じている。子どもの心配、不安をやさしく掬いとって、理解が及ぶ内容です。2021/06/25
river1031
1
負のスパイラルに陥らなくてよかった。話あうこと理解し合うことが大切。 怒りも上手に表現することが大事。 うつだけに限らず、ありのままの存在を受け入れ肯定することの重要性。これがとても難しい。 2021/07/04
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